青楼オペラ番外編

2018年6月13日

ベツコミ7月号の青楼オペラ番外編の感想です

青楼オペラ　番外編　桜小路かのこ先生　著

ネタバレありの感想です！ご注意ください！

　別窓で記事がでます

・

ネタバレ大丈夫ですか？

今月はスペシャル番外編！！でしたね！！主役は朝明野さん！！

ついに本編で、惣右助のお姉さんは朝明野さんだったと明かされ、

さっそく番外編にて朝明野さんの心情を知ることができるとは……！

3年前、初めて惣右助が曙楼に訪れた時より前から、朝明野さんは惣右助が弟だと分かったのに、

ずっと隠し続けてきたのだと思うと、やっぱり切ないです。

だけど、姉の生死も分からず捜し続けてきた惣右助とは違い、朝明野さんは、

気がかりな弟について噂に聞き耳を立て、近江屋の養子になったことを把握することができたのだから、

ホッとした気持ちになる瞬間も多かったかもしれないなぁ…、なんて思いました。

聞き耳を立てて「若旦那」の武勇伝を聞いて、『別人じゃなかろうか』と、

若干引いている朝明野さんには、笑ってしまいます。

『あの可愛かった惣右助がそんな狂犬のような真似をするはずが…』

朝明野さんの記憶の惣右助はまだ幼い子供で、そのギャップはなかなか戸惑ったでしょうね。

しかし、廓に売られ、懸命に生きて花魁にまでなった朝明野さんの弟なのですから、

狂犬のような真似をするほど強く逞しく生きているのは、当然と言えるのかも。

『きっと今頃いい面構えになっているのだろうね　あの強い瞳は変わらぬまま―――』

そして実際に、目の前に現れた惣右助の瞳は昔のまま。

朝明野さんにとってそれは、一体どれほど嬉しかったでしょうか。

本当は、できることならば、自分が姉だと認めて、賢く可愛い弟を抱き締めたかっただろうなぁ。

なのに惣右助のため、冷たく追い返した朝明野さん……。あぁやっぱり切ない……。

『されど惣右助のこと　これからも姉を捜し続けるじゃろう　己の幸せは後回しにして―――』

『誰か誰かあの子を幸せにしてやってくれまいか　わっちのことなど忘れるほど夢中になれる　誰か』

朝明野さんが待っていたのは、惣右助に幸せを与えてくれる存在。それは朱音のこと。

前号の38話で、朱音に言っていた朝明野さんの言葉の重みを、また改めて感じました。

朱音と朝明野さんの出会いも、また運命だったのですよね。

この番外編を読んでますます、惣右助の姉が朝明野さんだという秘密を、

朱音は隠し通すべきなのか、そうではないのか、分からなくなってしまいました…。

果たしてこの後、物語はどうなっていくのでしょう……！？

真木村先生が敵の内通者なのかも…？なんていう疑惑も浮上している展開ですし、

39話がものすごく気になります！！

次号から本編再開とのことで、とっても待ち遠しいです！！！！