前編 無料版 2019年12月12日まで 配信
終の夏 後編 マイクロ | ネタバレにご注意ください
七尾 美緒 先生 著
凪の記憶が戻ったのは 7歳の時でした。
実の両親は 死んでしまっていること、自分は 親戚からも迷惑がられていたことを知り、孤独を感じてしまう 凪。
しかし、血は繋がっていなくても 本当の家族のように愛してくれる 今の両親と理香のおかげで、凪は 幸福を感じることができたのです。
―――ところが 大きくなるにつれて、理香を 異性として見てしまう気持ちを 抑えきれなくなり、家族の関係を壊したくない凪は 県外の高校へ。
離れれば こんな気持ち すぐに消える……、と思っていた 凪でしたが、高3になっても 理香への想いが 消えることはありませんでした。
『だから この夏で最後にするって決めたんだ』
凪の記憶が戻っていたことを知り ショックを受けている 理香に、「俺 この家で孤独だったこと 一度もないよ むしろ ずっと幸せだった」と伝える 凪。
そして 家族を壊してしまったことについて、理香を抱きしめながら 謝ります。
「好きになって ごめんね」
なんて こたえたらいいのか、なにから 伝えたらいいのか、溢れて うまく言葉にできなかった 理香は、その後、凪が アメリカの大学に進学することを知り―――!?