Betsucomi 3月号のハツ*ハル50話の感想です
ハツ*ハル 第50話 藤沢 志月 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 13巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
リコのお母さんの転勤が決まった という報告、リコも一緒に引っ越すものだと それは思いますよね。
てっきり そういうことだろうと、思い込んでました!!
たしかに、急な引っ越しや 高2で転校、っていうのは 大変です…。
友達と離れるのも、海と離ればなれになってしまうのも、辛いに決まっていることだし……。
お母さんが リコに、「あなたは こっちに残りなさい」と言ったこと、
リコのためを考えて 言ってくれたのだと、ちゃんと伝わってきました。
だけど、リコも お母さんも、お互いに『寂しい』って感情を 隠しすぎなのでしょうね…。
娘に気を遣って「私1人で行くから」と言った お母さん。母に気を遣って「うん そーする」と笑ったリコ。
本当の気持ちを 打ち明けないまま、リコの一人暮らしが決まっていたなんて……。
なるべく週末は戻ってきてくれる とはいえ、仲良しの友人たちのおかげで心強い とはいえ、
同じ家で暮らしてきた家族と 遠くなってしまう事実に、リコが 心細さを感じない訳がなくて、
その上 リコは、「私がいないほうが お母さんも仕事に集中できて いいと思うから」と考えている―――
そんなリコの 隠れた気持ちを見逃さないでくれた海、すっごく成長した気がします。
タカが、母ひとり子ひとりの生活について 話をしてくれて、昔 感じたことを、
真っ直ぐに 海へ教えてくれたのは、とても有り難かったですね。海は 家族を誇らしく思えたはず。
『名古屋か… 名古屋まで こっから2時間くらいか もし小鳥遊が 本当に行きたいって言ったら
オレ どうするんだろう』
大好きなリコと 離ればなれになるなんて、もちろん嫌だと思う 海だけど、
リコの気持ちとも 自分の気持ちとも、逃げずに しっかり向き合おうとしているなぁ、って感じました。
熱中症になってしまうほど お仕事を頑張る、リコによく似ている リコのお母さんは、
親らしいことが できていない自分を責め、「やっぱりリコは こっちに残るほうが幸せね」と 考えていて、
それを聞いた 海は、親子2人の すれ違いを目の当たりにしたのですよね。
「リコは私に何も言いません きっとたくさん思ってることが あるはずなのに―――
私なんて いてもいなくても同じ――――――」
そんな風に思ってしまう リコのお母さんを、海のお母さんが 叱ってくれたこと、
そして、褒めて 励ましてくれたこと、思わず ジーンとしてしまいました。
思わぬ形で、海とリコのお母さんが 顔を合わせることになり、ご挨拶となり、話を聞くことになり、
意外な展開に びっくりしますが、この時に海が リコのお母さんの気持ちを知ることができたのは、
きっと すごく幸運だった…と、言える日が くる気がします。
『―――似てる いやになる程そっくりだ
不器用で 相手のことばっかり考えて 自分のことは すぐ後まわしにする
どっかの誰かと 同じじゃねーか』
リコを呼び出した海は、リコが お母さんを好きだって、聞かなくても 分かっていましたよね。
分かっている上で 聞いて、「だから… 大好きだよ」と答えた リコの言葉を、
自分の中で 覚悟を決める瞬間として、引き出したのだと思います。
「小鳥遊 お母さんと一緒に 名古屋行け」
リコと離れたくない、ずっと一緒にいたい。その気持ちを抑えての、リコが大好きだからこその、海の決断。
果たしてリコは どう受け止めるでしょうか? 何と言うでしょうか?
最終回が近づく中、2人の これからが気になり、ますます 目が離せません……!
4月号 51話が待ち遠しいです!!!!
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