プチコミック4月号の蜜夜婚 ~付喪神の嫁御寮~ 最終話の感想です
蜜夜婚 ~付喪神の嫁御寮~ 最終夜 大海 とむ 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 8巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
夫婦として 添い遂げることを、願うようになっていた 翠と白銀。
しかし 古から、花嫁を人の世に還すことが 定められています。
翠を 嫁から降ろさないと、天地の流れの約定に 抗うことになってしまうのです。
もはや2人が 夫婦であることも許されず、白銀の大弓の『あるじ』だった者の手によって、
弓神としての白銀が 消されそうに…。咄嗟に 白銀を庇った翠は、死んでしまいます。
花嫁を失い 天地は乱れ、怒りを抑えられない白銀は 穢れに身を任せてしまいました。
すると、天地の災いを望まぬ 神々が、翠の魂を 黄泉にて預かっている、と教え 白銀を鎮めたのです。
人の世から 翠の存在を消し、歪み そのものをなくす。そうすれば、花嫁を人の世に還す必要も なくなる。
だけど、出会った人達の 自分に関する“記憶の花”を摘み、翠は 人の世での存在を、
自らの手で 消さなくてはいけない。それが、約定に抗い 天地の秩序を乱した、翠の代償でした。
こんなにも 愛されていたことを知り、失うものの大きさに 涙を流す翠ですが、
黄泉に匿われた 翠を、白銀が 捜し出してくれたため、2人は 再会することができます。
亡者に邪魔をされ、穢れが絡みつき、黄泉から翠を連れ帰すことは とても困難でした。
それでも、鵺や 梅の木、神馬、シシとコマの 力を借りて、出口まで辿り着いたのです。
ところが 黄泉の住人となっている翠は、現し世へと続く坂を 登り切ることができません。
すると、白銀の『あるじ』の形をした何か、が現われ 白銀の大弓を見せます。
白銀の矢を放ち、黄泉で穢れてしまった翠を 祓い浄めなければ、翠は 坂を越えられません。
翠の魂は砕け散ってしまうかもしれない…。だけど、2人の絆だけが 成し遂げられることなのです。
「白銀さんの矢なら わたしの すべてで 受け入れるから 信じて 放ってください」
翠の穢れは 浄められたものの、白銀の破魔の矢の衝撃により 半年ほど動けなくなりました。
しかし それ以上に、黄泉の結界に 甚大な存在を与えたらしいのです。
緩んでしまった 黄泉の結界を守る、黄泉の番人となった 白銀。
これまでとは比べものにならないほどの 穢れを負い続けることになります。
それが、約定を違え 歪みを生じさせ、花嫁を人の世を奪った 白銀の代償です。
白銀が穢れに墜ちず 使命を果たし続けるため、浄めの花嫁で在り続けることも また、翠の代償。
ですが それは、翠と白銀にとって ご褒美にしか思えないことでした―――
翠と白銀が 永遠に一緒にいられる、翠が永遠に 白銀の花嫁でいられる、最高のハッピーエンド!!
とても素敵な結末を迎えてくれて 本当に嬉しいです。
翠の存在が 人の世からは消えてしまったことは、やっぱり 悲しくなっちゃいますけど、
別の縁で また繋がっていられる、という 救いがあったので、安心できました。
鵺との関係も 続いていくみたいですから、翠が寂しくなることは ないでしょうね。
沢山の困難を乗り越え、古からの定めにも打ち勝った 翠と白銀。
夫婦として、永遠に 幸せな時間を過ごしてほしいなぁ、と思いました。
2人の愛の絆を感じる 素晴らしい最終回だと思います!!!!