別冊フレンド5月号の王子様には毒がある。29話の感想です
王子様には毒がある。 第二十九話 柚月純 先生 著
ネタバレありの感想です! ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 8巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
颯太の暴走する独占欲……!! りずは 何も迷わず、「…いいよ 全部 あげる」と答えてくれましたね。
それは もちろん、颯太のことが 好きで、颯太になら 全部をあげてもいい、と心から思ったから…のはず。
だけど、今の余裕のない颯太は それさえも、りずに ムリをさせた、自分は りずを騙している
―――なんて思ってしまったのでしょうか。
「…りずちゃんを好きになったのは 本当のオレじゃないよ きっと
オレは こんな自分を りずに見られたくないんだ」
「別れよ きっと うまくいかない」
颯太にとって、りずと離れるということは 生きる意味を捨てること、ですよね。
自分自身の独占欲に 怖くなっているの……? 別れを選んでしまうほど 追い詰められてるなんて……。
りずは 颯太のところにいる、と聞いて あわてて来た達海に対して、何でもないフリをする りずが、
とっても 切なかったです…。
颯太が逃げ込んだ先は、やっぱり吾妻先生のところ でしたか。
何だかんだ、颯太は 先生に甘えるのですよね。甘えられる人、少ないですから……。
吾妻先生は そんな颯太を放っておけるはずありません。
先生という逃げ場所が 颯太にあること、ひとまず 安心しました。
颯太の泣き腫らした目が すごく痛々しいけど、先生の部屋で しっかり眠れたみたいですし。
「…小さい頃のオレは ただ りずを守りたかっただけなのに
独占欲だけが どんどん大きくなっていって…
いつから傷つける側に まわっていたのかな」
今 りずが傷ついているのは、颯太に 完全に嫌われたと思い込んでいるから、なのに…。
りずは、颯太に たくさん守られてきたし、颯太の独占欲だって ちゃんと受け止めようとしたのに…。
『どうしたら よかったんだろう どうしたら颯太と むきあえたんだろう でも もう遅いのかな』
泣くことしかできない りずに、何もできない達海は 悔しいでしょうね。
やっぱり、りずと颯太の間で 問題が起きていること、達海は気づいていますから…。
さて 優しい吾妻先生も、タダ飯食らいには 厳しく接しないといけません。
「追い出されたくなかったら 働け!!」
あまり期待して言った言葉では なかったみたいだけど、ここで颯太の 秘められし能力が……!
そうですよね。もう 何もできない颯太くんのフリをする必要、ないですもんね。
しかし ここまで料理ができるなんて、それは吾妻先生 びっくりするのも当然!!
思わず、愛人候補から 嫁候補に昇格させちゃうのも当然。
―――と、そんな冗談は さておき吾妻先生は、若干 自暴自棄になっている颯太が、
何もかもから 逃げ出してしまわないか、すごく心配してくれているのだろうなぁ、と思いました。
「学校が始まったら ちゃんと行くんだぞ それが ここに置いてやる条件だからな」
正直、りずがいる学校に行くのは 気が進まないのでしょうね…、颯太…。
冬休み明け、登校早々の りずの顔……! さすがに ひど過ぎる……!
それほど りずは、颯太と別れてから 辛い思いを毎日していたのだと分かりますが、
分かりますが ひど過ぎて、思わず 笑ってしまいました。ごめんなさい。
「なっ なんかキツいこと あったのかな そーたくんとケンカしたとか」
「わかんないけど 颯太くんにフラれる以上に不幸なことなんてないからっ
最悪は回避してると思いたいっっ」
マキちゃん さやかちゃん。それそれ。めちゃくちゃ それです。回避してないんです。
別れたことを りずから告げられた2人の反応、シリアス展開なのに笑っちゃうから やめて。
ちゃんと学校に来ていた颯太だけど、りずと達海が 仲良く一緒にいるところを見ても、
もう颯太は 何も言えない―――という状況が、あまりにも 切なすぎます…。
りずから離れてしまった颯太は、「学園のアイドル」のフリをすることも やめて、
「会いに行けるアイドル」でいる必要もなくなって、校内一の荒くれものと ケンカ。しかも 勝利。
たしかに 周りの人からすれば、可愛い颯太が グレてしまった!! ……と思うでしょうね。
でも、むしろ「アイドル」だった颯太の方が 嘘であって、今の颯太の方が「本当の颯太」に近い姿。
急に絡んできたヤンキーに 逆らうのも、先に手を出されたから 殴り返したことも、
颯太を責めるべき点は そう多くはないはず。
しかも、カツアゲされていた男の子のサイフを 取り返してくれましたし。
今の颯太を見て、りずは びっくりしていたけれど、「本当の颯太」を もっと理解してもらえたら、
きっと りずは「本当の颯太」のことも、受け入れてくれるはずなのに。
「でも 大丈夫かな あそこで のびてるデカイの 校内一の荒くれもので有名なんだよ
颯太くん 仕返しされなきゃいいけど…」
フラれた りずには関係ない…なんてことはない! マキちゃん 意地悪!
もし本当に 颯太が仕返しされるようなことになったら―――って、りずは 心配で仕方ないのですね。
こっそりと颯太のあとを つけている、りずの健気さに 泣けてきます。
……まぁ、うっかり 颯太に近づくヤンキーに「どうぞ…」してしまいましたが。
「おい 七海颯太 顔 貸せよ」「これを見て 忘れたとは言わせねーぞ あの時の おまえの…
力強い 左ストレートに惚れました!! オレたちを弟子にしてくれっっ」
りずちゃん、見事なズッコケ!!!!
怖くて 泣いてしまうけど、『あたしが 颯太を守らなきゃ』という使命感から 一転、
『颯太が 不良グループのボスになってしまう―――っっ』という心配に変わった りずの心境。
颯太はヤンキー達を うざがっているし、不良グループのボスになんか ならないと思いますが…。
でも、これまでとは違うタイプの 崇敬を集めることには、なってしまいそう!?
果たして颯太は どうなっていくのでしょうか? りずは どうするのでしょうか?
次回も とっても気になります!! 6月号 30話が待ち遠しいです!!