薔薇監獄の獣たち4巻の感想です
薔薇監獄の獣たち 4巻 蒼木スピカ 先生 著
多少のネタバレが含まれますので ご注意ください。
別窓で記事がでます
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学園の生徒会長 アンジェリカの手によって、麻薬のような成分をもつ 毒薔薇を盛られ、
心神喪失状態に陥ってしまった ニナ。
お茶会から一夜明けても 戻ってこないニナを、ダリオは 心配しています。
一方、ロイは ニナを捜し出すべく、アンジェリカのテリトリーへ たった1人で乗り込みました。
アンジェリカが 毒薔薇でニナを眠らせたことを知った、ロイ。
鋭くロイに睨まれても、アンジェリカは恐れず 言葉を続けるのです。
「これでよく わかったわ あなたとニナが 手を取り合うのも 時間の問題…
学園崩壊のカウントダウンは はじまった」
蒼木スピカ先生の「薔薇監獄の獣たち」いよいよ最終巻! Renta!さんで お借りしてます。
ニナのピンチという ハラハラする状況から始まり、目が離せない 怒濤の展開…!!
まず、怒りのダリオの迫力に 少々びっくりしました。
だけど、「うちの子」のニナを心配して 怒ってくれるダリオは、やっぱり カッコいい
もう完全に、ニナの頼れる 保護者 ですね。
ダリオは ずっと一貫して、ニナを「大切な仲間」として 守り、信じてくれました。
そんなブレないところが、もう もう、本当に カッコよくて、大好きなキャラです!
また、そういったところは エヴァとレンジも同じで、例え 誰が敵になろうとも、
真っ直ぐ ロイについていく、その姿勢に 魅力を感じました。
そして 何と言っても、ニナのために 無茶をするロイが、素敵すぎて キュンキュンです……
人間だとか ルーガだとか関係なく、ニナのことを 心から認め、欲した ロイ。
ボロボロになっても、ニナを助けるべく 生徒会に立ち向かう姿に、思わず ドキドキしちゃいました。
だけど、ニナは 守られるだけの女の子ではなくて、ニナも ロイを助けるため、勇敢に立ち上がるのですね。
ジルに 想いを伝えることすらできなかった、叶わぬ恋に 涙しながらも、
ロイのもとへと 走るニナに、とても胸を打たれました。
それに、ジルへの恋心が 儚く散ってしまったからこそ、ロイの 笑った顔が、
ロイがニナに 心を開いたことが、ニナの心を 大きく動かしたのかなぁ、と思います。
ニナと ロイが、手と手を取り合い 心を通じ合わせるシーンに、グッときました!!!!
形振り構わなくなっているアンジェリカに 追い詰められていく中、次々と 明かされていく真実が、
これまでの謎を 一気に紐解いていき、本当に 目が離せません…!!
ルベリア公国の秘密、学園の秘密、ロイの秘密、ジルの秘密、そして ニナの秘密。
過去の事実を知った ロイが、アンジェリカに対して 罪の意識を持つジルが、
希望を捨てなかった 学園のみんなが、ニナを信じ、そして救われるラストに 感動です。
ただ 正直、アンジェリカとジルが かわいそうで……、かわいそう過ぎて……。
元に戻った アンジェリカの言葉と、ロイやニナに 別れを告げるジルに、悲しくて 泣いてしまいました。
でも 最後、2人が ありのままの気持ち、笑顔で 共にいられて、よかったなぁ とも思います。
ピンチが続く 怒濤のハラハラ展開の中で、ニナとロイの間に 確かな絆が生まれていくところに、
何度も キュンキュンしましたし、また ラストのシーンが、とってもロマンチックで 素晴らしいです!
結末については 読者の想像に任される部分もあるのかなぁ、と感じますが、
だからこそ、夢や希望が どこまでも広がる結末になっているのではないでしょうか。
それから それから、最後の最後まで 絵が綺麗です~ お話も よかったけど、絵の美しさに 惚れ惚れ
すっごく大満足で 読み終えることができる作品でした!!!!