LaLa(ララ)2月号の保健室の影山くん22話の感想です
保健室の影山くん 第22話 天乃 忍 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
別窓で記事がでます
・
・
・
ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 4巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
夏休みに入って 2週間、再び影山家に来ている 日和ちゃんは、あれから 1度も、
影山くんに 会えていなかったですね…。連絡も途絶えてしまって すごく心配だったでしょうから、
六郎さんから連絡をもらえて、日和ちゃんとしては むしろ助かったのではないかな、と思います。
でも まさか、あんな とんでもない事実を、日和ちゃんは 伝えられることになるとは……。
起き上がって歩くのも困難な 影山くんの姿を見ることも、読んでいて 胸が痛かったです。
「―――というワケで ご覧の通り 九郎はもう ろくに動けない状態なんだよね
多分 子供の頃 飲んだ君の血が 切れかかってるんだ」
「―――多分 九郎の人生は本来 短いものだったんだろう
血を飲むことも出来ないまま 衰弱し続けて いずれ 命を落としていたんだと思う
それが何の奇跡か 偶然か 君の血で繋がれたんだ 君に出会えたことは 本当に幸運だったと思うよ
けれど それにも限りはある 多分 九郎の体は もう限界だ」
寿命が縮んでしまうとしても、影山くんのためなら 血をあげることくらい、
日和ちゃんにとっては 難しい頼み事ではないのでしょう。
…だけど、自分の中から 影山くんの記憶が奪われるとなったら、話は別。
六郎さんが 杏奈様の協力を得て、突き止めていたことが こんなに残酷な真実だったなんて……。
「オレ達 吸血鬼は 人間から生気を奪うけど ハーフの中には 記憶を奪う者もいるらしい」
たしかに いくら子供の頃のこととはいえ、日和ちゃんが 影山くんと過ごした2週間を、
全く覚えていないなんて おかしいですもんね。血をあげるのなら 覚悟しなくていけません。
『―――私が 影山くんに 血をあげたら 私は 影山くんのことを 忘れちゃう…?』
そんなの 切なすぎます…。影山くんが 日和ちゃんの血を飲むことを拒んだ時の気持ちを、
想像すると また胸が痛みます…。本当に 切ないです。
九郎を助けてほしい、と頼んだ 六郎さん達のことを、責める気持ちは欠片もない 日和ちゃん。
影山くんを助ける、と決断することに 迷いはなかったんだろうなぁ、と思いました。
だけど、影山くんの口から ちゃんと、聞きたかったですよね。
「―――そうやって 私に 何にも言わないで 消えちゃうつもりだったの?」
日和ちゃんの「何で?」という気持ちも、影山くんの「失くしたくない」という気持ちも、
どちらの気持ちも ものすごく分かるから、切なくて仕方ありません……。
『―――元々 死んでいたような身だった
あの 小さな夜だけの世界で 何もかも諦めていたオレに 手を伸ばしてくれたのは』
影山くんには 日和ちゃんの血を飲むつもりは、まったく なかったけれど、
キスをして、素直な気持ちを伝えることで、希望を訴えることで、
消えるつもりだった影山くんの心を変えた 日和ちゃんが、すごく素敵で 可愛くて カッコいい…!!
「大丈夫! 記憶なんか なくなったって もっかい好きになれば いーんだから!」
日和ちゃんの笑顔に、影山くんは 何度も救われていますね。
だから 今度は影山くんが、失われた日和ちゃんの記憶を 救ってあげてほしいな、なんて思いました。
いよいよ 次で、最終回。日和ちゃんと影山くんの未来は 一体どうなるのか、
結末が とても気になります!!!! 3月号が待ち遠しいです!!!!