まちがいごと2巻の感想です
まちがいごと 2巻 朝海いるか 先生 著
多少のネタバレが含まれますので ご注意ください。
別窓で記事がでます
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春、加々美さんと吾妻さんが 出会ってから、1年が経ちました。
そして 新学期が始まり、加々美さんは 2年生に進級。担任は なんと、吾妻先生です。
『今までは すれ違うのが 精一杯だったのに 今日からは 違うんだ』
…ところが、吾妻先生は 加々美さんに「会えない」と言います。
「今までは 直接の関わりはなかったけど これからは担任だし 授業もオレが見ることになるから」
相変わらず、吾妻さんの『正しい』言葉に 納得するしかない、加々美さん。
吾妻さんは 加々美さんが、本音では 残念がっていることに気づき、
「………… ごめんね」「……いつも 我慢ばっかりさせて」と 謝りました。
だけど 加々美さんは、吾妻さんの『正しさ』が 前ほど痛くはないのです。
1年前より、吾妻さんを 近くに感じるから―――
加々美さんは とっても楽しそうに、学校に通うようになっています。
しかし 加々美さんのお母さんは、娘の担任が 経験の浅い先生になった事に対し、不満を感じていて……!?
朝海いるか先生の「まちがいごと」完結巻!! Renta!さんで お借りしました
同じ学校の生徒と先生 という関係から、担任と教え子 という関係に変化した、加々美さんと吾妻さん。
別に今までと さほど変わりはない…なんて考えず、最低限の節度を守るため、
会わない、という選択を取る 吾妻さんは、たしかに 正しいと思います。
その正しさを きちんと受け止め、特等席で 先生を応援できることに、喜びを感じる 加々美さんは、
ものすごく いじらしくて、キュンとしちゃいました
2人の関係が、一層 素敵になっているなぁ、と思える 第2巻のスタートです!
しかし その一方、加々美さんのお母さんの件で 不安が増す展開……だったけれど、
加々美さんが強くなった影響で お母さんにも変化があり、親子の絆を感じる事ができて ホロリとします。
お母さん、極端に心配性だったり 責任感が強すぎただけ、だったのでしょうね。
どうして そうなってしまったのか、ということが分かり お母さんの印象が大きく変わりました。
話が進むにつれ どんどん優しくなっていった…というか、きっと 娘が立派に成長していることを知り、
張り詰めていた心に 余裕ができて、本当の自分を 取り戻したんだろうな、と思います。
お母さんが変われたのは 加々美さんが強くなったからで、加々美さんを強くしてくれたのは 吾妻さん。
だけど 加々美さんが強くなったことで、吾妻さんは より『間違い』を恐れるようになってしまったことが、
読んでいて とても切なくて、やるせなくて もどかしくて……。
加々美さんは、吾妻さんが 自分の世界を広げてくれたことに、嬉しさや 喜びしか感じていないけれど、
大人として 教師として、正しい選択をしようとしている 吾妻さんには、
加々美さんの世界が広がっていく その邪魔をしてはいけない、といった 気持ちや、
間違いを通すより 守らなきゃいけないものもある、という思いが あること、よく理解できます。
だからこそ、そんな吾妻さんの『正しさ』を 受け止めるだけじゃなく、
さらに包み込んでくれる 加々美さんの頼もしさに、心を打たれました。
加々美さんが どんどん強い女の子になっていき、本当に びっくりです!!
それから、坂木くんが最後まで ただただカッコいいです!!!!
ラストのシーンでは、加々美さんと吾妻さんの 強く結ばれた絆を感じることができて、
素敵なハッピーエンドに キュンキュンしましたし、嬉しくて ジーンとしました。
たしかに 間違いから始まったけれど、互いに正答を見つけることができた 2人の幸せが、
ずっと ずっと続いてほしいなぁ、と願わずにはいられません!!
全2巻で 読みやすい長さだと思いますし、オススメの 純愛マンガです!!!!