僕に花のメランコリー3巻の感想です
僕に花のメランコリー 3巻 小森 みっこ 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
「僕に花のメランコリー」第3巻です。
ルカと弓弦の 強い絆を感じる展開でしたから、ハラハラした気持ちで読み進めていました。
花の『雨が まだやまない』という気持ちに すごく同調してしまいますね。
林間学校が終わっても、ルカと弓弦の交流は 途絶えませんでしたし…。
でも ルカが弓弦に会いたい気持ちを止める必要は どこにもありませんし、
また、花が ルカと弓弦の関係を気にするのも 当然のことだと思います。
鋭く 弓弦の変化を見抜いた嵐も、そう思ったから ルカのところへ向かう弓弦を見送り、
2人が会うことを 花に伝えて、連れて来てくれたのかなぁ、と感じました。
ただ偶然 見つけた花を、からかうことだけが 最初の目的だった可能性も あるかもしれませんけど。
何にしても、嵐が登場すると 場面が明るくなっていいですね!
弓弦から「友達」とは聞いていても、ルカと2人で会っているところを見て すごく不安になる花が切ない…。
そして ルカが、花に真っ直ぐ伝えた「弓弦が好きなの」という、ルカの素直な気持ち。
そこで花が『負けない!』という気持ちになれないのは、たしかに「おりこうさん」で、
「だから ダメなんだね」と言われてしまう理由なのかもしれません。
花の良い所と ルカの良い所は 正反対なのでしょうね。
だからこそ、花とルカは お互いを嫌いになんてなれなくて、特別に親しいわけではなくても
弓弦を巡って 複雑な気持ちになるのだろうなぁ、と思いました。
2人とも とても可愛くて素敵な女の子だけど、友情が芽生えるのは
難しそうなところが 何とも悲しいです…。
夏休みに入ると、弓弦の秘密に迫る展開になってきましたね。
でも その前に、ついに弓弦と光くんの対面…!!のシーンは、弓弦の優しさを すごく感じます。
そして 光くんの可愛さにキュンキュンです
光くんも大好きなヒーローショーのイベントで 裏方スタッフとして働いていた弓弦の、
「…はやく 自立したいんだよ …もっと…」という言葉は、今の弓弦は 辛い心境なのだと窺わせますね…。
夜も定期でアルバイトをしているという弓弦は
少し無理をしているのではないかなぁ…、と心配になってしまいました。
でも、トラブルから助けてくれた弓弦に対して、花が言ってくれた 感謝の言葉と尊敬の念は、
きっと弓弦に 元気をもたらしてくれたと思います!
ところで、この日のお話も、嵐の行動が気になりました。
嵐は、弓弦が 花と上手くいくことを期待してくれているのでしょうか?
何かとウザがられる ちょっとかわいそうな彼ですが……、
友達想いで、実は策士な一面があるような気がしますね。
花がお母さんの お墓参りに行く話になると、急速に 花と弓弦の関係に変化が見られ、ドキドキでした!!
弓弦も お母さんのお墓参りに訪れていて、思い出の土地で 2人きり。
そこで花が語る 楽しくて温かく懐かしく、だけど痛みも共にある思い出と、弓弦の孤独な想い…。
とても切ない 2人きりの時間です。
引き取ってくれたとはいえ、未婚の母に 一切会わなかった父を「憎んでるよ」と言った弓弦を見て、
今までも弓弦が見せてきた 物悲しい表情の理由が 少し分かった気がします。
お母さんへの悪口は 決して本心ではないはずですが、
変えたくないと思うことほど、変わってしまう現実を 弓弦は経験してしまったので、
「永遠なんてない」、誓うことは「無理だろ」と言い切ってしまうのでしょうね…。
でも 花は再び 誓ってくれました。
「“花がずっといますよ…”」
この言葉で、過去の分も、未来の分も、想いを 全て伝えようとしてくれていますね。
しかし、言葉で伝えても、弓弦を抱きしめても、弓弦は「足りない 全然」と言って、花にキス―――
2人の関係は この先、どこに行き着くのでしょうか…?
花の誓いは、弓弦くんに しっかりと届いたでしょうか…?
ますます目が離せない展開で、次の4巻が とても気になります!!