あたしの! 1巻の感想です
あたしの! 1巻 幸田 もも子 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください。
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ネタバレ大丈夫ですか?
思ったことは すぐに口に出すような、真っ直ぐな性格の あここと、
ニコニコしているけれど、おいしいところを持っていきがちの 充希は、小学3年の頃からの友達です。
充希の ちゃっかりしているところに、イラっとすることもある あここだけど、
一緒にいて、一番 楽な友達なのです。
2人が 高校2年に進級すると、学校でも人気の高いイケメン 直己くんと、あここが 同じクラスになります。
直己くんは 1年先輩ですが、授業をサボりすぎたせいで 留年してしまったのでした。
接していくうちに、直巳くんへの憧れが「好き」に変わった あここは、そのことを 充希に告げます。
充希も 直己くんのことが好き…に見えますが、何度 確認しても、常に否定されました。
一方で、直己くんは あここに「オレのことは好きになっちゃ だめだからね?」と言うのです…。
あここと充希の2人は 学校のイベントなどで、直己くんの友達 成田くんも交えた4人で、
遊ぶ機会が増え 仲を深めていきます。
やがて いつもの、直巳くんを 好きかどうかの問答中に、充希が「好き」を否定している理由は、
あこことモメることが 嫌だったから、と知ります。
充希の本心を知り スッキリしたのも束の間、直己くんが 充希に興味を抱いている様子を見て、
焦った あここは、うっかり 直巳くんに告白してしまい―――
親友同士が 恋のライバルになってしまいますが、ドロドロしていません!
充希の 直己くんの態度は、たしかに あざといところがあるし、
おいしいところを持っていくのは こういった女の子だよね、と 共感もするけれど、
憎めないのは 他人を陥れるタイプではなく、あここのことも好きだと しっかり伝わってくるからです。
また、女同士だと 分かるのだけど、男の人は分からないのかもな…という 充希の計算高い言動について、
直己くんが 見透かしていることが意外で、展開として 面白いと感じました。
まさに「ちょっとイラっとすることもある」という表現が ぴったりの女の子が、充希なのですね。
真っ直ぐキャラの あここも計算して動くのだけれど、罪悪感が出たり、
つい感情を むき出しにしてしまうから、その不器用さを 応援したくなりました!
どのキャラクターも やっぱり魅力的だなぁと、幸田 もも子先生の手腕に ほれぼれとしちゃいます。
さらに、幸田先生の作風でもある 主人公の顔芸が、今作でも 冴え渡っているので、
読んでいる間中、何度も 笑いが込み上げてきました!
次の2巻では どのような展開になっていくのか、とても楽しみです。
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