未完成ピアニスト2巻の感想です
未完成ピアニスト 2巻 筒井美雪 先生 著
多少のネタバレが含まれますので ご注意ください。
別窓で記事がでます
・
・
・
世界的音楽家を生み出す 白城音楽高校の中でも、トップクラスの 2-Aに所属する、彩坂 二葉。
しかし、相変わらず あがり症に悩まされているのです……。
そんな二葉の 特別講師をしている、一ノ宮 王輝。
どうしたら二葉が 自信を持って演奏することができるのか、考えます。
すると、外から ヴァイオリンの音が。弾いているのは ヴァイオリン科3年の、四條 明虎でした。
日本のコンクールで賞を 総なめにして留学、国際コンクールでも入賞して 凱旋帰国、
王輝も「間違いなく日本のヴァイオリン界を代表する1人」と認めるほどの、実力の持ち主です。
ところが、お銚子者の四條を 王輝は苦手としている様子で、四條は 王輝をライバル視している様子。
しかも、学祭でレクイエムを弾いた二葉に 四條は凱旋コンサートの伴奏を頼んできて―――!?
Renta!さんでお借りしました!! 筒井美雪先生の「未完成ピアニスト」第2巻!!
あがり症 絶好調の二葉から始まり、まだまだ成長途中の主人公を 応援せずにはいられませんね。
そして、特別講師 王輝の不憫っぷりも、これまた 絶好調?
王輝の 二葉への想いは、あと どれくらいで報われてくれるのでしょうか。
個人的には、このまま不憫キャラでいてくれても 大丈夫ですけどね!
とはいえ せめて、王輝も 早く「二葉」って呼べるようになることを、陰ながら応援してます。
ピンチの二葉を救ってくれた光輝は 王子様のようにカッコよかったのに、
当の二葉には 妖怪扱いされていたこと、笑っちゃって ごめんなさい。
そして そして!! 関西弁の新キャラ、明るく元気な ひょうきん天才ヴァイオリニスト、
まるで嵐みたいな人 四條の魅力が素晴らしすぎました…!!!!
たくさん喋る やかましさ、だけど「音楽界の貢献」も きちんと考えている視野の広さ、
負けを素直に認める 男らしさ、でも デリカシーが皆無……。それから、音楽を心から楽しむ姿勢。
基本やりたい放題のコンサートも含め、とにかく ギャップが凄い人だなぁ、と感じます。
四條のコンサートは、ぜひ 行ってみたい!! と思わせるものが あるのですよね。
王輝とは また違ったタイプの天才が現れ、物語が さらに面白くなっていました
園田さんからの 嫌われっぷりも、ついつい 笑ってしまいます。
清々しいほど、四條に 冷た~い視線を送る園田さん。しかし、もしかして 嫌よ嫌よも…???
何にしても、四條を攻撃するにあたって、園田さんと王輝は 最強タッグですね!
まぁ、一番ひどいのは 二葉でしたが。
あがり症でさえなければ 最強、と評価されるほどの 二葉の実力。
その実力を発揮する 演奏シーンが、前巻 同様、本当に 魅力的に描かれています。
作中に出てくる曲を聴きたくなること 間違いなし!!
また、四條に「使われた」結果だとしても、王輝のために 二葉が動いた、頑張った―――
それは 二葉の大きな成長の一歩だなぁ、と思いました。
すっごく気になるところで 2巻は終わっているので、3巻の発売が 待ち遠しくなっちゃいますね
読切作品も面白かったし、続きも 絶対に借りる! 楽しみです