Kiss(キス)9月号の涙雨とセレナーデ 29話の感想です
涙雨とセレナーデ 第29話 河内 遙 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
別窓で記事がでます
・
・
・
ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 6巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
雛子の代役として、披露宴に出席した 陽菜。しかし、孝章の目を誤魔化すことなど できません。
「……わ ……私は ……」
「来賓への挨拶回りが始まる前に 一度 上の階で お話を」
「……でも」
「此の 震える指先のまま ディナーに参加させるわけにも参りませんし」
陽菜は、自分が ひどく震えていることに、気づきました。
さらには 極度の緊張のせいで、吃逆が……。すぐに孝章は 陽菜を上の階に連れていきます。
『北峯家令嬢に なりきるはずが いきなり 何やってんだ私』
2人きりの室内で、陽菜の様子を気にして 優しく接してくれる、孝章。
すでに 陽菜も、孝章の前で 雛子のフリをすることは諦めていました。
「其れにしても よくぞ誰にも見破られずに 此処まで辿り着けたものです
僕の眼には もう…… 貴方が 陽菜としか映らない 今となっては
節穴の世界に囲まれた心持ちがいたします」
『どうして 私こないだ めちゃくちゃヒドいコト 云ったのに たーくん
いくら なんでも やさしすぎ』『もう こんなに近くで 話すコトも できないと思ってた
やっぱり ―――私は この人が ――― 好きすぎる』
孝章は 冷静に、何故この披露宴で 雛子のフリをしているのか、陽菜に 問いかけます。
雛子と陽菜が相談して このような戯れを実行している、と思っていた 孝章ですが、
涙ながらに「雛子……が 天久一座に……!」と 陽菜に告げられ、ピンチに陥っていることを 知りました。
一方、雛子を救出に向かっている 菊之進。千代と協力し、雛子のもとへと 辿り着きます。
憔悴しきっているものの 雛子が生きていることを確認した菊之進は、千代を 薬で眠らせました。
「座長のお気に入りを巻き込むのは 此処までが いい頃合だろう でないと いよいよ 後が怖い」
そして、雛子にナイフを見せ「此処を出たくば 黙って歩け」と言って、移動を始めます。
孝章にフォローをしてもらい、何とか陽菜が 雛子のフリを続けて、披露宴は 続いていました。
「一通り客人への挨拶が終われば 演奏会が始まります 然為れば 我々はお役御免
少々抜け出したところで 咎められは せぬかと」
とはいえ、様々な人に顔見せすること 小一時間、陽菜は 疲れきってしまいます…。
ようやく 貞光と話すことができるようになり、孝章と 陽菜は、
再び天久一座とトラブルになっていると 貞光に伝え、彼にも 協力を求めました。
「まだ詳しくは話せぬ 本多に心当たりのある場所の 様子を見に行かせてる
……ある大切なお方の 命がかかっているかも知れぬ」
披露宴が 恙無く進行していることに驚き、そして 雛子がいなくなったことに気づいた、天久一座の座長。
激怒した様子で「菊は 何処に居る! 探し出せ!」と叫びます。
その頃 菊之進は、陽菜を連れて 銀座のレンガ街に到着。
様子を見に来ていた 本多さんが、その姿を見つけて 孝章に報せました。
貞光に 孝章の父の気を引いてもらい、その隙に 会場を抜け出す、陽菜と孝章。
「―――行こう 君の云った住所で 動きがあった」
「銀座 煉瓦街?」
「向かわせた本多が戻って 外で待っている まだ宴は終わらない
其れまでに 雛子様を連れ戻そう」
「…うん!」
「あと 身代わりをしてでも 此のまま……宴が終わるまでは 君が俺の 許嫁でいて」
今回ラストの 孝章の表情から、陽菜を一途に想う気持ちが ものすごく伝わってきますし、
そんな孝章を見つめる 陽菜の瞳からも、孝章への 隠しきれない恋心が溢れているように感じて、
一刻を争う事態だというのに キュンキュンしてしまいました…!!
この後の展開は 一体どうなるのか、気になって仕方ありません。
次回、11月号の30話が 待ち遠しいです!!!!