コールドゲーム 6話 | 2巻ネタバレにご注意ください

2018年7月19日

ベツコミ8月号のコールドゲーム6話の感想です

コールドゲーム　第6話　和泉かねよし先生　著

ネタバレありの感想ですので、ご注意ください。

　別窓で記事がでます

・

ネタバレ大丈夫ですか？

単行本派の方、まだ発売されていない 2巻の内容を書いていますので、ご注意ください。

森の中で目を覚ましたボロボロの姿のアルナ。昔の夢を見ていました。

『行かなくては』「わたしは騎士…　あなたを守護するもの…」

『惚れた男のひとりぐらい　守ってみせる』

立ち上がり、剣を握り、3年前の自分に向けて忠告の言葉を思い浮かべます。

『おまえのこの先の人生の9割は“糞だ” 泣き言は言うな　残り1割　それは命を懸けられるほど美しい

だからあがけ　もっと本格的に剣術を学べうっかり敵の手に落ちるなど無様すぎるぞ』

3年前、何者かに囚われ幽閉されたアルナは、金で雇われたゴロツキの男達に抵抗し身を守りました。

アルナを攫った男がやって来ると、ゴロツキの男達を一喝。そしてアルナに向かって言うのです。

「大人しくしていることだ　きっと命までは取られない」

その言葉で、自分を攫った男はアンの手先ではないことを察するアルナでした。

アーサーもアンの仕業ではないことを見抜いています。

しかし、誰がスミレを攫ったか、までは分かりません。

また、この国で今の王の力はあまりに軽く、女ひとりのために王が動くことも出来ません。

話が違う、と怒るエドワード。アーサーは身代金を用意することを促しました。

幽閉されているアルナは長期戦を覚悟しようとするものの、どんどんと心が弱っていきます。

唯一頼れる存在であったアルナがいなくなり、カミラの心も不安定に…？

『誰も偽物とは気づいていない　だとしたら　いっそ』

身代金を用意し、エドワードとアーサーはスミレ救出に向かいました。

弱っているけれどアルナの無事を確認した2人。しかし、要求された金全額は集められていないのです。

アルナを攫った男は、エドワードに向かって伝言を伝えます。

“ヒューズ家にはこちらが望む時望むよう行動してほしい” と。

一体誰が黒幕か分からないまま、危うくアルナが再び囚われの身となってしまいそうなところを、

アーサーが阻止。ゴロツキの男達に金を見せびらかし、雇い主を裏切らせたのです。

そして、エドワードがアルナを攫った男を捕らえました。

ようやく救い出されたアルナ。だけど自分を情けなく思い、立ち上がれず涙を流します…。

そんなアルナにアーサーは言いました。

「悔しさに涙を流すことはできている　強さを望むか　まだ先を望む気概はあるか

ならば戦う場を俺が与えてやる　俺がおまえの王だ」

これまでずっとアルナは、強く逞しい王女として描かれていたと思いますが、

でも今回を読んで、その印象は変わりました。

誰かに守ってほしい、そんな普通の女の子らしい気持ちを虚勢で隠していただけなのですよね……。

さらにはアルナにとって、ヨハンの存在はとても大きかったのだなぁ、と気づきました。

弱いアルナが描かれていたことによって、キャラクターの深みが増した気がします。

それから、アーサーの活躍にも注目ですが、エドワードと話している時の、

自己陶酔しているかのようなアーサーの発言には笑ってしまいました！！

エドワードの反応と、ケイの怒りっぷりがまた面白いですね。

助けてくれたアーサーを『綺麗だ』と思い、彼の言葉で涙が止まっていたアルナは、

この先真の王と共に、どのような道を歩んでいくのでしょうか？

気になる次回 7話は10月号とのことで、今から待ち遠しくて仕方ありません！！！！