別冊フレンド2月号の王子様には毒がある。36話の感想です
王子様には毒がある。 第三十六話 柚月純 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!
別窓で記事がでます
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 10巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
最終回まで あと4回!!?? すでに物語は 佳境を迎えているのですね…!!!!
大嫌いな父の手から 逃れたくて、りずと一緒に駆け落ちすることを 考えてしまうほど、
颯太の心はギリギリまで 追い詰められてしまっていますものね……。
「オレが従わなきゃ おばさんの実家の会社も潰すって…」
「アイツは おどしじゃなく 本当にやる男だ オレが一番よくわかってる!!
でも オレは もう りずと少しでも離れていたくないんだ
身勝手なこと言ってるのは わかってる りずが家族を大切にしてるのも 知ってる だけど
全部 捨てて オレと逃げてほしい」
りずが、颯太の想いを… 望みを受け入れてくれたこと、颯太は 心から嬉しかったでしょう。
颯太は 颯太なりに、しっかりと 先のことを考えて「逃げる」という選択を取ったわけで、
もちろん りずも、決して安易な気持ちで 応えたのではないと思います。
部屋に戻って 明日の支度をしながら、駆け落ちすることに対して『なんか映画みたい』なんて、
うっとり考えている りずを見ていると、不安しか感じないですけど。
お母さんや 達海、マキちゃん さやかちゃん達と、もう会えなくなってしまうかもしれないこと、
りずは ちゃんと重く受け止めていて、それでも 颯太と逃げる、と決めました。
みんなに迷惑をかけることは 分かっているけれど、それでも―――
まぁ しかし、朝の4時に電話がかかってくることも 正直、じゅうぶん 迷惑ですよね。
りずからの電話に しっかり出てくれるマキちゃん(すっぴん)、ほぼほぼ寝ている さやかちゃん。
勝手に 思い出話を始めるのかと思いきや、人に答えさせといて「そうだっけ 覚えてない」とか、
りずのマイペースさには 爆笑してしまいます!!
だけど りずが、マキちゃんとさやかちゃんに どれほど感謝しているか、たくさん 伝わってきました。
「あたしね マキちゃんたちと 中学高校 一緒にいられて すっごく楽しかったよ ありがとう」
お母さん宛てに置き手紙を残し 心の中で謝罪をして、達海には 感謝の気持ちを胸に、
りずは 誰にも言わず、颯太のところへ 行こうとしていたのですね。本当は、迷いがない訳では ないのに…。
そんな りずを、異変に気づいた達海が 背中を押したこと、正しいかどうかは 分かりませんが、
でも、達海の優しさが とても素敵で、ジーンとしてしまいました。
「…行きなよ 颯太兄ちゃんと」
「好きな人と離れて暮らす辛さは よくわかるから ねーちゃんには 後悔してほしくないんだ」
おばさんと実家のことは オレに任せてよ! とも言ってくれた、達海の頼もしさに りずは、
すごく 救われたでしょうね。見ているこちらも 温かい気持ちになります。……だけど りずが出て行った後、
1人つぶやく「…オレのプロポーズ 叶わなかったな」という 達海の言葉は、切なかったです…。
りずを待っている間の 颯太は、本当に来てくれるのか 不安に押し潰されそうだったのだろうなぁ……、
と思うと また切ないからこそ、りずが出てきてくれた時の 颯太の安心した顔に、グッときました。
ついに始まった、りずと颯太の 逃避行。しかし、颯太がいなくなったことに気づいた 颯太のお父さんの、
社の人員を割く 全力の捜索を、2人は かいくぐれるのでしょうか!?
颯太のお父さんも、心配してくれているから 必死なのだろうと思ったのですが…。
「多少手荒なことしても かまわん 騒ぎが大きくなる前に 私の前に連れてこい」
りずのお母さんに しっかり謝っていたけれど、それは 騒ぎを大きくしたくないから、だけなのかな。
行き先に目星はつけていたし、当面の資金稼ぎについても 考えている颯太。
しっかり 引っ張ってくれてますね、時代背景が古い妄想ばかりの りずを。
とはいえ、お父さんの追っ手に捕まらないよう 移動するのは、やはり 簡単ではありませんね。
可愛い颯太くんの演技力がなかったら とっくに捕まっているところでした……!!
本当、颯太は 俳優を目指した方がいい!!!! 可愛い系の役者として、絶対に 成功する!!!!
交通機関を避けて (なぜか)トラックに乗せてもらえたは良いけれど、
丁度よく 丁度よすぎるくらい目立たない民宿を見つけられたは良いけれど、
さてさて、この後の2人の 愛の逃避行は、一体 どうなるでしょうか。
おばけよりダニが怖い…はずが、秒で寝ちゃうくらい 疲れきっていた颯太は、
りずと一緒にいられるだけで 幸せなのだと思います。
しかし、やっぱり 一番いいのは、颯太とお父さんが 和解すること―――ですよね。
『颯太は… 何であんなにお父さんが きらいなんだろう 確かに 圧のすごい人だけど
あたしはどうすれば 颯太の苦しみを取りのぞいてあげられるかな』
果たして りずは、颯太の苦しみを 取りのぞいてあげられるのか、今後の展開が 気になりすぎます……!!
次回、3月号の37話が 待ち遠しいです!!!!