りぼん6月号のさよならミニスカート8話の感想です
さよならミニスカート Chapter.8 牧野あおい 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 3巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
未玖の身に 何が起こったのか、本人の口から聞いた 光は、目に涙を浮かべ 手を震わせながら、
「…長栖さん お兄さんに言おうよ」と言いました。
しかし 未玖は、お兄ちゃんは 教育実習中で忙しいから、という理由で 拒否しようとします。
すると、光は 未玖に、ずっと後悔していることがあると 打ち明けるのです。
「俺… あの時 六花の言うこと まともに聞いてなくて …受験生だったから
だから六花… あれ以上 言えなかったんじゃないかって…
…長栖さんのお兄さんだって 同じだよ…
……妹が傷ついて 悲しくないお兄さんとか いないだろ…っ!?」
未玖は にこっと笑い、「…そっかあ そうだよねっ」と言って、学校に戻っていきました。
「今日から お兄ちゃんに送ってもらうから」
結局 誰も助けることができていない状況に、光は 苦しんでいます……。
未玖の兄 長栖先生は、女子生徒からも 男子生徒からも、ますます 慕われていっているようです。
授業中の雑談で 未玖の話題になりました。黙って 話を聞いていた光は、驚きます。
未玖が言っていたことと 長栖先生が言っていることが、まったく 違うからです…。
昔から俺は 未玖のワガママに振り回されっぱなしだ、と。ちょっとバカぐらいが 妹って可愛い、と。
そう話す 長栖先生に、立ち上がって 何か言おうとした光を、未玖が止めて 教室の外に連れ出しました。
「なんで お兄さん あんなこと言ってるの!?
長洲さんは お兄さんのために たくさん我慢してるじゃないか」「なんで そんなに 気遣ってるんだよ!?
だいたい 長洲さんって バカなんかじゃないだろ!?」
未玖の手は 震えています……。なのに、未玖は 静かに笑い、光の手を離して 去っていってしまったのです。
「………っ なんで…笑うんだよ なんで…… …ごめん
…俺… 誰も 守れないよ 神山さん…」
朝から体調を崩していた 光は、廊下で 倒れてしまいました―――
未玖の 笑顔は、すべてを 諦めてしまっているような、そんな笑顔に見えて すごく悲しくなりますね……。
我慢すること、耐えることに、未玖は 慣れ過ぎてしまっている気がしました。
本当は バカなんかじゃない未玖は、兄の自尊心のために「バカ」を演じているのと 同時に、
自分を「バカ」だと思い込むことで 自分の心を守っているのかもしれない、なんて思います。
未玖の 悲しい笑顔は、光のことも 苦しめてしまっているし、
どうにか 早く、未玖の心が 救われるといいのですが…。難しいでしょうね…。
光の体調が 心配だし、正暉との仲は どうなっていってしまうのか、不安しかありません。
そして、光が 未玖の「彼氏」として頑張れるよう、無理に男らしく振る舞っている? 仁那を見ていると、
何というか……、ものすごく やるせない気持ちになっちゃいます……。
しかも、長栖先生が 仁那を狙っている―――!? 仁那と 2人きりになって、わざわざ 鍵を閉めて、
長栖先生は 何を企んでいるのでしょうか。7月号 9話が、気になって仕方ないです。