Cheese!(チーズ)1月号の 黒崎秘書に褒められたい 5話の感想です
黒崎秘書に褒められたい 第5話 宮坂 香帆 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!
夜中の3時、何とか イレギュラーな残業を終わらせることができた 樹里と黒崎さん。
助けてくれた 黒崎さんに対し、樹里が「この借りは必ず…っ」と言うと、黒崎さんは 穏やかに微笑み「期待しないで 待っとく」と答えます。
樹里は このまま社にいようと思っていたけれど、黒崎さんが車で 家まで送ってくれることに。
しかも、助手席に乗るよう 樹里を促す 黒崎さん!
後部座席ではなく まさかの助手席……、緊張する 樹里です。
『怒ってるよね さっきから口数少ないし 何より顔が険しい…』
『何か話せたらいいんだけど どう声を掛けたら…』
黒崎さんに聞きたいことは あります。
本当に彼女は いないのか、お弁当を作ってるのは 誰なのか、あのとき なんて言いかけていたのか―――
『イヤ ないな! ないっ』
『さすがに それは都合良すぎでしょ なんでか顔が赤かったけども』
『そうであっても こうして車に乗せてもらって』
『今 隣にいることが ちょっと嬉しく思えちゃうんだから 私もゲンキンだな…』
『でも』
『せめて これだけは 伝えられたら…』
信号で停車中、樹里は 黒崎さんに、改めて お礼を言いました。
そして、今回 後輩の手伝いをして良かった、と思っていることを 話します。
「総務での仕事は 嫌なことばかりじゃなかったって 思い出せましたし」
「コピー取り以外の仕事も色々こなして 結構楽しさも感じてたんだって 気づけたんです」
「秘書課に来てからは 初仕事が将棋の相手で ちょっとショックでしたけど」
「でも今回のことで 明日からは 違う気持ちで臨めそうです」
「私 もっと頑張りたいんです」
「黒崎さんに 認められたいから――――――」
驚いた表情を見せ 何か言いたそうな 黒崎さんだけど、信号が 青に変わってしまい、「チ」と舌打ちして 車を発進させました。
そんな黒崎さんの様子に、樹里は まったく気づいていません。
『高望みはしないから』
『せめて少しだけでも 黒崎さんに近づけたら…』
……
実は 黒崎さんは昔、まだ秘書の仕事に慣れていなかった 数年前、お花の知識が豊富な樹里のおかげで 助かったことがあります。
樹里を 家まで送り届けると、普段は あまり吸わないタバコを 吸いながら、樹里の言葉を頭に浮かべ ひとり呟く 黒崎さん。
「私 もっと頑張りたいんです」
「黒崎さんに 認められたいから――――――…」
「君が頑張ってることくらい わかってるんだよ…」
「君に そんなこと言われたら オレだって頑張りたくなるだろうが―――――――――…」
その頃 黒崎さんの家では、黒崎さんの帰りを待つ 女性?がいて……!?