プレミアCheese!6月号の薔薇色ノ約束22話の感想です
薔薇色ノ約束 第22話 宮坂 香帆 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 6巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
彩葉を見つけ出すために 雇われのチンピラ2人を脅す烈、すっ…ごい 迫力ですね…!!
「手間取らせるな さぁ 満足出来る回答を聞かせてもらおうか」
「人間のひとりやふたり… 不知火にとって 消すなど些末なことだ」
静かで 淡々としているからこそ、手に持った刀と 冷たい表情に、迫力があります。
人伝に頼まれただけだろうが 何だろうが、彩葉に危害を加えた 男2人に対し、
烈は 腸が煮えくり返っているでしょうね。
彩葉が船に乗せられたことを 突き止めて、そして すぐに捜索の手配を行う、烈の 素早い対応、
さすがだなぁ と思いました! 烈の友人 片山さんが力を貸してくれたことも、有り難いです。
海に飛び込んで 危ない状況だった彩葉が、何とか 烈のもとに戻ってきてくれて、
濡れた手を 烈に握ってもらえるシーン、とても ホッとしました。―――なのに……!!
すぐに気を失ってしまった彩葉は この時すでに、目の前の男性が誰なのか 分からなくなっていたのかな…。
とにかく、彩葉が生きていて よかったです。本当に、安心しました。
チンピラの雇い主を 逃がしてしまったとしても、
なぜ彩葉を攫って 外国へ向かうつもりだったのか分からなくても、
彩葉が生きてくれているのだから、烈だって ひとまず安心できたはず。
しかし、まさか 記憶喪失になっているなんて……。
目覚めた 彩葉が、烈を見て 発した言葉は「…誰?」なんて、切なすぎます。
フジさんのことは 覚えているけれど、烈のことは 何も―――なのですね…。
恐らく 彩葉の心身に大きな負担がかかったせい。まだらに抜け落ちた記憶が 戻るかどうかは、
医者にも、誰にも、分からないのですね……。
結婚を約束した相手に 忘れられて、烈がショックを受けていない はずがないのに、
式は どうするつもりだと、何の気遣いもなく言ってくる 烈のお父さんは、
やっぱり 冷たいところがある人なんだな…、と思っちゃいました…。
「…それは延期となるでしょう 致し方ありません」
「記憶が戻らなければ どうする まさか いつまでも ここに留め置くわけにもいくまい
忘れるな おまえは不知火の跡継ぎだ あの娘の代わりは いくらでもいる そのときは覚悟しておけ」
意地が悪い 父の言葉に、もちろん 何も感じなかった訳じゃないでしょうけど、
でも それ以上に烈は、フジさんの気遣いの言葉の方が 酷だと感じたのですよね。
「不知火は名家です 世間体もございましょう 烈様のお立場が悪くなるのを きっと お嬢さまは望みません
いざとなれば 六条の屋敷に戻り 私が最後まで お嬢さまのお世話を致しますので
どうか烈様は 他の方との幸せを…」
フジさんは 間違ったことを言っているわけではない、フジさんの言葉は 優しさからくる言葉だと、
すぐに 分かるからこそ、また 切なくて仕方ありません……。
だけど、どんなに切なくても ショックを受けているとしても、誰に 何を言われても、
烈は、彩葉を手放すつもりなんて ない! と信じることができるラストに、ジーンとしちゃいます!
「悪いな 俺は 往生際が悪いんだ」
『私… この手の温もりを知ってる? あなたは…誰?』
彩葉に忘れられてしまい 悲しんでいる類くんのためにも、早く 記憶を取り戻してほしいですね。
果たして次回は どのような展開になるのか、8月号の第23話が 気になります!!!!