百花万華鏡3巻の感想です
百花万華鏡 3巻 伊沢玲 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
鷲麗が来る日は、鷲麗に貰った花飾りを 可愛く髪につけたい、と思う 瑠華。
何だか しっくりこない…なんて考えてしまい、実行できずにいたけれど、
お世話係の珠兎に 背中を押してもらいます。
合う服を選んでもらい 花飾りを髪につけ、いつもより可愛らしい姿で 鷲麗に会うことができました。
立派な女王になるため 変わりたい瑠華にとって、いつもと違う服を着ることは その一歩です。
そんな瑠華の心意気を褒めてくれた 鷲麗は、もう一歩 挑戦できるよう、優しく 導いてくれるのでした。
いよいよ 瑠華は、初めての葉内(こくない)視察に向かいます。同時に 定例視察も行われることに。
しかも、担当官は 鷲麗の上司、蒼夜。厳しい視線を向けられ 重圧を感じる瑠華です……。
だけど 守役の出葵の支えと、指導役の鷲麗が 見ていてくれるおかげで、瑠華は 堂々とできました。
自分の判断で、民に声をかけ 盗賊騒ぎが続いていることについて、直接 話を聞く瑠華。
一刻も早く賊を捕らえたい と思うが故に…、大失敗をしてしまいます…。
私が失敗を重ねれば 鷲麗の評価にも影響してしまう。そのことを知った瑠華に また重圧が……。
気持ちを切り替えられない瑠華を 心配した鷲麗は、俺のことは いいから、と言いますが、
人に寄り添うためと宣言して 視察に来た瑠華は「貴方のことだって 片時だって忘れていたくないです」と。
「…それなら 俺が傍にいるのは どうかな」「俺が 傍にいたいんだけど いいかな」
照れながらも 瑠華が「……… …はい」と答えてくれると、ぱあっ と喜ぶ鷲麗。
特定の王族に入れ込みすぎるな、と 蒼夜に釘を刺されているけれど、
査察官としての「目標」があるからこそ、鷲麗は 寄り添う方を選ぶのです。
翌日、気持ちを切り替えることができた 瑠華は、順調に 視察を進めます。
ところが 何と、盗賊に見つかり 攫われてしまう展開に…!!!!
必死で逃げ出そうとする 瑠華の心は、決して折れることは ありませんでした。
そして 誰よりも早く、鷲麗が 瑠華を見つけ出し、助けてくれたのです。
「瑠華のことは 俺が守りたい 他に誰がいても 一番傍で」
「は 離さないで下さいっ 私も 離しませんからっ」
「――――――うん 約束だよ」
瑠華の成長を ものすごく感じることができる、素敵な最終巻でしたね!!
特に、子供を守るため 盗賊に立ち向かう瑠華の姿は、本当に 立派だと思います。
そして さらに、瑠華と鷲麗の絆が どんどん強まっていることも分かり、キュンキュンです~
まだ しばらく指導役として、瑠華の傍にいることが決まった 鷲麗は、
きっと 何があっても、たとえ 離れなきゃいけなくなったとしても、瑠華を 守り続けてくれるのでしょうね。
内容的には、完結という形ではなく ひとくぎり、とのことなので、
もし続きが出たら 絶対に読みたいです!!!!