黒伯爵は星を愛でる12巻の感想です
黒伯爵は星を愛でる 12巻 音久無 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
突然 背後から刺されたエスター。モニカは、エスターを吸血鬼にしてあげよう と考えたのです。
そうすれば 幸せな第二の人生を送れる……と。
すぐに、尾行ていたクリスが モニカを捕らえました。
レオンは 元外科医のサリンジャー博士のところへ、エスターを連れていき 助けを求めます。
処置は終わったものの、出血がひどかったため エスターは昏睡状態に―――
以前、アルが エスターにあげたビンの中身は、吸血鬼化を抑制する薬でした。
アルは レオンに尋ねます。この薬を打って、もしエスターが このまま死んでしまったなら、
これが今生の別れとなるが、その覚悟はできているか? と。
薬を打たないまま エスターが死んでしまったら、エスターは 吸血鬼になる。
そうなれば 間違いなく、エスターに 悲しい道を歩ませることになります。
エスターには人として生きて そして死んで欲しい、と願うアルに 迷いはありません。
一方、覚悟なんてできないが「エスターに もう二度と あんな顔はさせたくない」と 話すレオン。
エスターは 必ず生きてくれると信じ、薬を打ちました。
急に容態が変わり、鼓動が止まってしまった エスター。
エスターは 夢を見ています。昔の記憶が よみがえり、ジョンは レオンだったと知るのです。
そして、母のメグと、レオンの両親に会いました。
レオンのお母さんは エスターにブローチを贈り、メグは エスターを励ましてくれます。
「行きなさい エスター もうきっと 大切なひとの手を 離してはだめよ」
エスターは、もう二度とレオンを ひとりにはしないため、走り出しました。
レオンや みんなが見守る中、エスターは 目を覚まします。帰ってきたのです。
すると エスターの手には、ブローチが握られていました―――
ダンピールとして 一度死んだけれど、アルの薬が効いて 吸血鬼にはならず、「人間」になった エスター。
モニカには 人里離れた地にラルフと一緒に移り住んでもらう、ということに。
アルの反対を押し切って モニカを心配するクリスも、以前とは 変わっているのです。
お邸で療養していたエスターに 海を見せてあげたいと、レオンは 別荘への旅行を提案します。
レベッカとゲイリーも一緒に、4人での旅行となり エスターは嬉しそうです。
実は、もう怪我は完治しているのに 未だ過保護に扱ってくるレオンの態度を、不満に思っている エスター。
ゲイリーとの関係で 悩んでいたレベッカと共に、当たって砕ける決意をしました。
そして 無事に、レオンと 気持ちを打ち明け合うことができたエスターは、
世界一の幸せ者になっていることを お母さんに報告するのです―――
ものすごく ハラハラする展開から始まったけれど、最高のハッピーエンドを迎えていて 安心しました!!
とにかく、エスターの魅力が詰まった 最終巻だなぁ、と感じます。
でも 最後の最後、もっと 続きがあるような、ちょっと気になる感じで終わったのが また素敵です。
キャラクターコンテストの 結果発表も収録されていて、間違いなく ファン必見の1冊だと思います