ベツコミ6月号の青楼オペラ38話の感想です
青楼オペラ 第38話 桜小路 かのこ 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 9巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
朱音の熱は だいぶ下がったとのことで、安心しました。
でも 本当だったら、もう少し休んでいた方が いいのでしょうね。
しかし、惣右助のお姉さんのことが気になって じっとしていられないのだろうな…と思います。
みんなに聞き回ったけれど 見つからない、朱音を看病してくれた 姉さんの正体―――
最初から ないと思って確かめていなかった、残る1人。やはり、朝明野さんでしたか……。
御簾紙の香りで 確信を得た後の朱音は、直球勝負ですね。さすがだなぁ と感じます。
「そのとき姉さんが口ずさんでおられんした子守唄には
若頭が幼き頃 実の姉上が歌ってくださんしたものと 同じ謝りがござんした」
「違うとおっせぇすのなら 今ここで その子守唄を歌ってみてくださんし 姉さん ―――姉上様!」
朝明野さんの手が 震えているのは、絶対に 隠し通したかった事実だからなのでしょう…。
こんなに 動揺を隠せず、顔色を悪くしている朝明野さんを見るのは 初めてですね。
惣右助が いまだに、生き別れた姉を 大事に思っていると、朝明野さんだって 知っていて、
そして 朝明野さんも、惣右助を 大事な弟だと思っている。
なのに、なぜ朝明野さんは 姉と名乗るつもりはないのか―――
朱音が もどかしそうになってしまうのも、当然だと思います。
でも、朝明野さんは 確固たる決意を固めた上で、今まで ずっと隠してきたのですよね……。
「廓で生きるということが どんなに辛く 厳しいものか…………
幸いわっちは総籬のお職として 栄耀な暮らしに恵まれたが
それでも口にできぬような悔しいこと 恥ずかしいことも随分とあった」
「そのようにして生きてきた姉が目の前にいては 惣右助の心の傷が癒える暇もないとは思わぬかえ
生涯あの子の負い目になれというのかえ!」
惣右助のために、惣右助の幸せのために、姉だと名乗るつもりはない 朝明野さん。
弟への 深い深い愛情を、しっかりと感じました。
だけど、朱音の言う通りです…。必死で姉を探し、しかし 会えず、惣右助は もう苦しんでいるのに、
そんな惣右助を見てきた朱音が、黙っている約束なんて できるはずがありません。
このまま黙っているのが 正しいとは、とても思えません。
朝明野さん自身のことを考えたって、絶対に もっと、幸せになれる選択が あるのではないでしょうか?
松阪屋様のことを想いながら、1人 肩を震わせて泣いている朝明野さんの姿……、切なすぎます……!
『あぁ そうか 姉さんも本心では 松阪屋様を… でも松阪屋様は 若旦那と親しい間柄
縁者になれば いつ姉と知れるか わからないから だから江戸から離れたところに根曳かれていく
そこまでして若旦那に知られたくないというの!?」
朝明野さんの気持ちが わからないけれど、朝明野さんの覚悟を知って 黙っているしかなくなった朱音も、
これから ずっと、秘密を抱えて生きなければ、惣右助を欺かなければ いけないのでしょうか…?
そんなの、辛すぎるし 悲しすぎます!!!!
朝明野さんは、朱音が 惣右助を幸せにしてくれることを望んでいる。でも それも、
家の再興を願う朱音にとって できない話。朱音は一体 どうしたらいいのでしょうね……。
誠二郎が 自分を慕ってくれている気持ちを、いいように 利用することについても、
朱音は どんどんと罪悪感が増していっているし…、不安ばかりです。涙
しかも、真木村先生が 敵の内通者かもしれない、なんていう疑惑が出てくるとは……!!
仲間であるはずの 真木村先生が、中村の右腕とも言うべき部下の家から 出てくるのを見かけた。
誠二郎の話が 真実だとすると、疑わずにはいられないのも仕方ありません。
『先生が敵の内通者だとしたら 終わりだわ』
果たして、真木村先生は 敵なのか、それとも 味方なのか!?
きっと味方だと 信じたいけれど、とてもハラハラする展開ですね…!
次号は番外編、ということは 39話は8月号でしょうか。今から待ち遠しい!!
でも 7月号の番外編も、どんなお話なのか すごく楽しみです