ベツコミ2月号の青楼オペラ43話の感想です
青楼オペラ 第43話 桜小路 かのこ 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 11巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
物語は クライマックスが近づいているのですね…!!
ついに…… ついに約束の夜を迎え、最初で最後の夜が 明けてしまった時、
惣右助の、これで 本当に終わりなのだと…、その事実を 必死に受け止めようとしている表情が、
ものすごく 切なくて…、読んでいるこちらも 胸が痛みました……。
そして、惣右助の残り香を ひとり抱き締める、朱音の涙―――
惣右助がつけた傷を 生涯の思い出として生きていくことを、朱音は 覚悟できているのですよね。
『愛しくて 痛い―――』『忘れないわ 忘れられない……』
翌日、とうとう 身請けの日がやってきて、振り返ることなく門の外へと歩んでいった 朝明野さんといい、
自分自身で決めたことを貫く、この時代の女性の強さを 感じた気がします。
しかし 本当に、朝明野さんは 最後まで、朱音にとって 厳しくて優しい、素敵な お姉さんでしたね。
「昨夜のことは 行火になる 懐に抱いて行きなんし」
朱音と朝明野さん、似ているところがある 2人は、互いの気持ちが よく分かるのかな…なんて思います。
ごきげんよう、その一言だけを残して 去って行った朝明野さんは、本当に 美しいですが、
でも どうしても、何とか惣右助との 姉弟としての再会を果たせないものか、考えてしまいました。
それは もう、叶わぬ願いだと 諦めるしかないのでしょうか……。
新しい姉さんも 優しい人でしたし、紫ちゃんは 年越しを待たずに殿様のお側へ。
そして、真木村先生と夫婦になると決めた 朱音は、永倉家の再興を―――
そうやって いよいよ、朱音の当初からの願いが 叶うのかと思っていたのに…!!
中村たちが腹を切り 例の件は全て落着、後任は 三橋様。真木村先生の報告の中には、
朱音の両親を死に追いやったことについても 中村は認めた、と含まれているのかと思ったのに……。
「……何分 あれだけの立場におられた方相手ですから
お目付である 新見の殿 御自ら詮議に当たられました 決して雑なお取り調べでは なかったはずです
中村様も隠すことなく 疑いのかかった 全ての不正についてお認めになりました
しかし… 唯一つ 永倉家当主の暗殺については 最後まで否認されたそうです」
「疑いの目を向けられた矢先に 当の目付が死んでくれた 運の良いことだとは思われたそうですが
決して自分は命じていない 匂わせた覚えもないと 頑なに―――」
まさか、ここまできて 振り出しに戻るなんて…。信じたくないですね。
では一体 犯人は誰なのか、朱音の感情としても もどかしいでしょうし、
何より、ご当主の死が 中村と無関係なのだとしたら、永倉家の最高は 叶わない―――
朱音にとって、最も辛い宣告をされてしまいました……。
気落ちする 朱音と利一郎、その一方 惣右助は、どう思っているのでしょうか!?
このままだと 朱音が武家に戻ることはできない。『そうなりゃ 茜は―――…』
一度は諦めた夢を 現実にできるかもしれない、という 希望を抱いた表情、に見えますね。
この後の展開は どうなるのか、3月号の44話が 待ち遠しくて仕方ありません…!!!!