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別冊フレンド1月号の 高嶺の蘭さん 最終話の感想です

高嶺の蘭さん Last Episode 餡蜜 先生 著

ネタバレありの感想です。ご注意ください!

季節は流れ、蘭たちは 3年生になり、受験シーズンが 到来しました。

そんな中でも もちろん、蘭と晃のお付き合いは 順調そのもの。

さらには、望月くんと友達になって 連絡を取り合えるようになったし、同じ学校の友人たちとも 変わらず仲良くできていて、充実した日々を過ごす 蘭です。

みんな 高校を卒業した後のこと、進路のこと 将来のことを しっかり考え、目標に向かって 頑張っています。

晃は、植物のことを もっと知るため、園芸とか 植物生命学科のある大学への進学を 希望しているそうです。

そして 蘭は――――――

「私は  臨床心理学とかを学んで」

「カウンセラーを目指そうと思ってます」

「いろんな人に 助けてもらってきたから」

「今度は私が 支えになれたらいいなと思って…」

未来への夢と 感謝を語る 蘭のこと、晃が 優しく 見つめています……

   ……

智ちゃんと山田の関係については、山田が相当ニブいうえに 智ちゃんも素直になれず、まだまだ 先が思いやられる―――

けれど、いつか きっと、うまくいくはず。そう 予感させてくれました。

「今度は 私が相談のらせてね」
智ちゃん
「…追々ねっ」

「あたしのことは いーのよ」

「蘭こそ 気晴らしデート 行き先 決まったの?」

「うん  思い出の場所に行くよ―――」

   ……

蘭と晃は、2年前にも来た ひまわり園を訪れます。

ひまわり 満開!! 全然 変わっていない 懐かしい光景に、笑顔がこぼれる 2人です。

「わ―― やばい めっちゃ 記憶蘇る」
「私も」
「オレ ずっと寝てたよな」
「そうだよ 肩すごく重かった」
「はは ごめ」

「ずっと ドキドキしてた」

「あの日にね  私  晃くんのこと 好きなんだって 思ったの」

「―――オレもさ 蘭の 笑った顔見て」

「高嶺 かわいいなーって  思ってたんだよ」

そして その日、蘭と晃は 今まで気がつかなかったことに 気づくことができました。

その奇跡は、蘭のスマホのホーム画面を たまたま 晃が見たことによって、再び 動き出します。

「お  白いガーベラ?」
「うん  昔 もらったの」

「へえ」

「………」

「そのガーベラ  お花を好きになった きっかけなんだ」
「… いつ頃?」
「受験に落ちたときだから  中3の冬かな」
「…中3の  冬…」

「頑張れ って  お花が背中を押してくれてるようで うれしかった」

「そのあとに見た 晴嵐高の花壇が きれいだったから ここに行きたいなー って…」

「……これって」

「誰に もらったの?」

「? お母さんだよ」

「そのときにね  店員さんが ガーベラの花言葉を教えてくれたんだって」

ガーベラの花言葉は 「希望」――――――

2年半前、落ちこんでいる娘のために… とお店を訪れた 女性へ、晃が 教えたのです。

蘭を お花好きにさせてくれた 白いガーベラは、お客様想いの晃が 蘭のお母さんに サービスで渡したものだったのです。

「晃くんが くれたものだったの…?」

「全然 気づかなかった」

「めっちゃ すごくね?」

「あのとき オレら もう出会ってたんだよ」
「うん すごいっ」

『私  きっと 導かれていたんだね』

『晃くんの 光に  やさしさに  あたたかさに』

   ……

「晃くん  これからも私を 見つめていてね」
「約束するよ」
「蘭は  オレだけの 特別な花だから」

『導かれた先には  たくさんの 笑顔と しあわせが 待っていて』

『この先も きっと―――』

『そんなことを願いながら』

『私は今日も  あなたに向かって のびゆくのです』

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