トリマニア5巻の感想です
トリマニア 5巻 久世岳 先生 著
多少のネタバレが含まれますので ご注意ください。
別窓で記事がでます
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絵を先生に褒められる 鶴本ビアンコ。しかし 彼は、少しも 喜びません。
「就活迫られるって歳で他人に 「才能ある」とか何とか言われて
気分良くなれる奴がいたとすれば それは」
「…なんて幸せなんだろう」
「そつ無く こなして ここから消えていくこと どうか咎めないでください」
ひどく苦悩するビアンコに、雀堂ちゃんは 声をかけることも出来ずにいます。
自分には 才能がないからと、人一倍 努力を重ねる彼女。
1人 教室で課題を進めていたところ、突然 ネーヴェがやって来ました。
『こっ こっ このJKの方は… いつぞやの…!!』
兄に用があって 会いに来た友人に、ついて来たという ネーヴェが捜している人は、間違いなく ビアンコ。
名前も知らないけれど 面白い人だと、優しくはないけど そこもいい、と ネーヴェは言います。
「優しい…ですっ…」「か…彼は本当は 優しいんです すごく…
繊細で 本当は真面目で だから悩みすぎて 描けなくなった…」
「……いや… 描けなくなった…のは…… 私のせいかもしれない」
「トリマニア」第5巻、もちろん Renta!さんでお借りしました
この巻のカバーは ビアンコ、ということで ビアンコを中心としたお話が多めですね。
といっても ビアンコ本人は苦悩中で立ち止まっているので、彼に想いを寄せる 雀堂ちゃんの心の動きや、
雀堂ちゃんとネーヴェの 軽いバトル(?)が、とても 印象的でした。
ネーヴェの 雀堂ちゃんへの言葉は、とても厳しくて 見ているこちらの胸が痛むほどだったけど……、
でも、あそこまでガツンと言ってもらえて 逆に良かったのかもしれませんね。
キッカケは ネーヴェの言葉。そして あかりちゃんのおかげで、
ビアンコへの「すき」を自覚した 雀堂ちゃんに、キュンとしちゃいました!!
しかし、好きな人に興味を持ってもらう努力って 難しいですよね…。
何が正解かなんて 分からないし、努力したからといって 報われるわけでもない―――
この巻のラストは、雀堂ちゃんの気持ちを 想像せずにはいられなくて……。切ないなぁ……。
一方、アランくんとピノちゃんの大大大進展には 歓喜しましたー!!!!
アランくん 男前!! でも、ピノちゃんが一番 男前!!
…かと思えば 巻末の番外編では、ピノちゃんの可愛さが 爆発してる~
ピノちゃんとネーヴェの素敵な友情に背中を押されて カップル誕生、本当に 嬉しいです。
ぜひとも 今後、触発されて 他の方々の恋愛も進展していってほしい…!
とはいえ、あかりちゃんとグリージョの関係は、あの なんとも言えない、
もどかしさや じれったさが魅力だなぁ、とも思います。
コルヴォさん一家&セルリアンのお話は ホロリとしましたし、恒例の紙芝居イベントは 安定の面白さ。
ついに 地獄の紙芝居づくりに、マローネさんと あかりさんも参戦!!
最初から 2人とも、すごくノリノリだったので すごく不安でした。
笑いあり、涙あり、切なさあり、ときめきあり、と 今巻も読み応え抜群です。
6巻の配信が開始されたら、Renta!さんで 絶対にお借りしようと思います!!!!