ベツコミ9月号の 柚木さんちの四兄弟。13話の感想です
柚木さんちの四兄弟。 第13話 藤沢 志月 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 4巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
湊の上靴が ボロボロに…。湊は、犯人に 心当たりがあります。でも、誰にも 言いません。
とりあえず、尊 宇多 二階堂くんに、お金を貸してもらって 新しい上靴を購入しました。
ところが お昼休みに入った時、体育を終えた 湊は、今度は 上靴がなくなっていることに気づきます……。
それでも、湊は 思い当たってる犯人の名前を、決して 言おうとはしないのです。
しかし 二階堂くんには、湊が言わなくても 頭に浮かんでいる人がいます。
ゴミ捨て場に捨てられた 湊の上靴を見つけた桜が、慌てて湊のところへ行き 渡してくれました。
桜は、湊の名前が書かれた その上靴を、妹の椿が捨てていたことを 知っています…。
椿の姿を見つけると、追いかける桜は 猛ダッシュ!! 湊 尊 宇多 二階堂くんも、その後を追いました。
そして、椿に追いついた桜は 何故そんなことをするのか、問いただします。すると 椿は、湊を指さし―――
「そいつが悪いんだ 理解者とか 嘘ついて 私の気持ちを 害したくせに
自分は ヘラヘラ笑って 楽しそうにしてるから」
目に涙を溜めながら、椿を 平手打ちした、桜……。二階堂くんも、椿を 責め立てました。
そんな状況に耐えられなくなった 湊は、椿を 庇い、椿と2人で話すことを 決めたのです。
湊は、椿に 謝ります。何も分かっていないのに 仲間だとか言って、自分と 一緒にしてしまったことを…。
すでに 自分の行いを反省している椿は、湊に 苦しい胸の内を明かしてくれます。
父親が病気で入院していて 働けないため、家計のことを考え 姉のように特待生を目指していた、椿。
ところが、入試の成績が足りなくて 特待生にはなれず、結果 余計に負担をかけてしまっている現状に、
椿は ずっと心を痛めていたのです。なんで 姉にはできるのに、私はダメなんだろうと 悩んでいたのです。
『物心ついた頃から 頭がよく 運動もできて 明るくて 誰が見ても かわいい姉は
どこにいても 常に世界の中心にいた
まわりの人の注目を集め いつも光の中にいる姉は とても まぶしくて うらやましかった』
親でさえ 私に期待していない、私なんて いなくていい……、と 自分を卑下しまう椿に、
湊は、それは違うと 強く訴えました。やっぱり俺は 椿のことが分かる、俺も 同じことを考える―――
だからこそ 見つけることができた答えを、椿にも 教えてあげたのです。
「だから できないから 人にいらないって 思われてるんじゃなく
“きっと人からいらない って思われてる” って思う自分が 自分なんかいらない世界をつくってるんだ
てことはさ! 尊や姉ちゃんみたいに できない自分でも いいっていう世界を 自分でつくれるよ!!」
一緒に頑張ろう!! と言ってくれる 湊に、椿は 謝り、感謝し、前を向き始めます。
家族とも きちんと向き合えるようになって、中間テストの追試では 満点を取った、椿。
前髪を切った椿は 湊たちに、とても素敵な笑顔を 見せるようになりました―――
椿の 心の苦しみが、すっかり なくなってくれたようで、とても 嬉しいです!!!!
すべて 湊のおかげでしたね。今回の 湊、ものすごくカッコいいし 立派だなぁ、と感じます。
そして何より 本当に優しい…!! 湊の優しさに ジーンとしちゃいました。
さて、最後に現れた 謎の人物の正体は―――!? 次回が 気になりますね! 14話を 早く読みたいです!