Kiss(キス)7月号の涙雨とセレナーデ 28話の感想です
涙雨とセレナーデ 第28話 河内 遙 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 5巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
孝章と雛子の 婚約披露パーティーが、いよいよ 明後日に迫りました。
武虎への密かな想いを抱いている 雛子に、笑顔はありません。
そんな雛子に 孝章は電話で、穏便に此度の件を切り崩せるよう 策を練っている、と伝えました。
「孝章様にお考えがある事 心強く思っております けれど …私 私も
どうしても 陽菜さんにお会いしたいのです どうぞ居場所を教えてくださいまし」
『此処で 陽菜と会った長屋の住所を伝えないのは フェアではない様に思われた』
「けれど どうか 向かわれる際は お近くまで僕に 案内させてください」
『然し 雛子様を危険な目に遭わす訳にはいかない』
『雛子様の身に 傷のつかぬ形で 縁談を破棄するには…
まず 本郷貿易の内情を 北峯家にお知らせする事からだ』
借りている部屋で 眠っていた陽菜は、まだ暗い時間、チヨが待っているからと 菊之進に起こされます。
すると チヨが、雛子から預かった手紙を 陽菜に手渡してくれました。
そして、菊之進から 残酷な報せを―――
「「北峯雛子」が 天久一座に とらえられた」「本郷邸での 婚約披露宴の前日に
自ら座長周辺に近付くとは 運の悪い娘よ……」
すると チヨの口から、雛子が チヨの部屋に来た時のことを、陽菜に話してくれます。
「座長は 少し前から 此の誘拐を計画してたみたいで
あたいの部屋へ着く前から 既に狙われていたんだろ
あたいは初め すっかり おヒナさんが訪ねてきたのかと…
けど あんたが不在と見るや 手紙を託して 帰って行った
―――と思ったのも つかの間」
雛子を捕らえ、連れ去る準備を整えていた 天久一座の者に、雛子の世話係を命令された チヨ。
そのまま一緒に パノラマ館に連れて行かれた、と 教えてくれたのです。
『パノラマ館 あそこは 私が阿片 吸わされそうになった……
雛子が そんなヤバイとこに』『私に一人で会いに来てくれたのに そのせいで』
陽菜は すぐにでも、巻き込まれた雛子を 助けに行こうとします。しかし、菊之進が 止めました。
一座の目的は 「北峯雛子」なのだから、巻き込まれたのは お前の方ではなかったか? と。
「そう… とは云いきれない」「私が 雛子として過ごしちゃった 時間の中で 一座と直に接点持ったのは
やっぱり 陽菜の責任だから」
すると 納得した菊之進は、「ならば 再び伯爵令嬢に化ける事くらい 容易かろう」と言い出すのです。
「此の誘拐の あいつの そもそもの目的は 恐らく 披露宴と本郷の面子を 潰す事……
で あると するならば 明日の披露宴を まずは成功させるのだ 陽菜 お前の代役で
俺は其の間に 解決の道を探る 兎に角 お前は会場で時間を稼げ」
孝章に会うと考えただけで 心臓が痛くなってしまったり、孝章の顔を見ただけで 嬉しくなっている陽菜が、
また孝章の前で 嘘をつかなければいけないこと、ものすごく 切ないなぁ…、と思いました。
でも 雛子を助けるため、陽菜は 必死に感情を押し殺し、雛子に なりきっていたのでしょうね。
しかし、すぐに「陽菜」だと分かった 孝章。気づいてくれた、見間違わないでくれた。……なのに、
それを喜んではいけない この状況が、本当に 切ないです。
この後 一体どうなっていくのか、29話を読める9月号の発売が 早くも待ち遠しくて仕方ありません!!