Cookie (クッキー) 9月号のHoney Bitter 59話の感想です
Honey Bitter act,59 小花 美穂 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!
別窓で記事がでます
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 14巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
クライマックス突入の「Honey Bitter」、ついに珠里が 記憶を取り戻したものの、錯乱状態……。
ここからは 珠里が、あのテロ事件を経て 改めて、自分の特殊な力と どう向き合っていくのか、
珠里の心の中の 葛藤や戦いが、描かれていくのかなぁ なんて思いました。
「消えたい」と言った珠里を、抱きしめて「一緒にいく」と答えてくれた 珠里のお母さん。
本気ですね。本気の本気で、「海外に高飛び」だとしても 「この世を去りたい」だとしても…、
珠里が どうしても と言うのであれば、一緒にいく覚悟ですね…。
心を読める力が 少し戻っている。そう聞いても 珠里を離さなかった、むしろ 強く抱きしめたお母さんが、
一瞬だけ固まって 少し迷っていたような、そんな 素直な反応を見せていたからこそ、
それでも撤回しないのだから 相当の覚悟を持って珠里と向き合っているのだな、と分かりました。
珠里の「消えたい」は、この時のお母さんほどの覚悟を持って 言った言葉ではなかったのでしょうね。
「んー …いや うん ごめんなさい」「ん… だいじょぶ 消えないです」
お母さんの本気 を感じ、かつ 妙に落ち着いて「どう消えたいの?」などと尋ねられて、
珠里が …ふっ… と冷静になったこと、完全に 錯乱状態から抜け出せていること。
お母さんとしては 予想外だったはずですが、結果的に 助かりましたよ。
アレかな? 怖い時に 自分より怖がってる人がいたら、怖くなくなる法則、的な。
筋力が落ちている珠里を おぶって家まで戻ってくれる、母の 優しさと力強さを感じたら、
珠里は 昔の温かい記憶を思い出していたし、お母さんは まだ珠里のそばにいることを決めてくれたし、
まだ ぎこちなさはあるものの、親子関係は みるみる良くなっていってる気がします!!
珠里が 記憶を思い出したことについて、報告を受けた みのりと陽太の嬉しそうな顔を見ると、
改めて、珠里が戻ってきてくれて 本当によかったー!!!! って気持ちになりました。
一方 北海道にいる吏己は、報告を受けても いつもの調子ですね?
もうちょっと感情を出して 喜びなさい!! なんて思いました。
記憶を取り戻せたとしても、珠里の心が不安定だし 体もリハビリ段階のため、しばし面会禁止。
すぐにでも会いに行きたい様子だった みのりと陽太は、2か月が経過しても 会えなくて、
とても辛いでしょうけど……、でも 手紙やメールで珠里と交流できるだけでも、嬉しいでしょうね!
みのりからの手紙を楽しそうに読む 珠里の笑顔、2人にも 見せてあげたい!!
ただ 珠里にとって、2人からの手紙は 嬉しい反面、
優しい気遣いに 胸が痛んでしまっていることが、すごく切ないです…。
早穂さんは 頻繁に、珠里の様子を見るため 会いに来てくれている感じでしたね。
まだ先のことを考えられない 珠里に、昔の話を……刑事を辞めた理由を 語ってくれた早穂さん。
珠里の心が安定しない今 あえて、自らの罪を明かすことで 珠里に寄り添ってくれたのだなぁ、と思います。
恋人を殺した犯人を、力を使って 射殺してしまった、という 早穂さんの罪。隠したかったはずなのに…。
「誰も知らなくても… 一生 背負う十字架よ
結局…こんな仕事をして 人を助けた所で その罪は消えないけど…
背負って生きていくしかないじゃない…?」
「珠里が背負った 十字架は 私のみたいに真っ黒じゃないわ
正当防衛になったし 人質208人も救ったのよ
立派だったわ 背負うも 下ろすも あんた次第でいいのよ―――」
早穂さんに言ってもらった言葉を、珠里は どのように受け止めるのか……、
そして、珠里に届いた 吏己からの手紙には、一体 何と書かれているのか!?
次回 60話が気になりますね。今から待ち遠しいです!!!!