蒼竜の側用人5巻の感想です
蒼竜の側用人 5巻 千歳四季 先生 著
多少のネタバレが含まれますので ご注意ください。
別窓で記事がでます
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ルクルを攫った 純黒の竜、ハイネを見つけ出した ユリウス。
ハイネの心が、ルクルの影響で揺らいでいることなど 知らないユリウスは、
怒りを露わにして ハイネに向かい、攻撃します。
これほど怒った顔のユリウスを、見たことがなかった ルクル。
ユリウスの怒りを 静めるため、ルクルは 必死になって止めました。
『俺は… そうだ 俺は ハイネを殴る為じゃない』『ルクルを 連れ戻すために来たのだ―――…』
千歳四季先生の「蒼竜の側用人」、最新巻の 第5巻!! Renta!さんでお借りしました
ルクルの無事に 心からホッとしている表情で、ルクルを抱きしめる ユリウスのカッコよさに、
もう キュンキュンでした いつもの龍の姿では できないからこそ、特別さが増して ときめきました
そして、なぜルクルが ハイネを庇おうとするのか、分からないユリウスの焦燥感が 強く伝わってくるのは、
ユリウスが ルクルと、ほぼ同じ目線だからこそだなぁ なんて思います。
人の姿のユリウスが ルクルを守るため、戦う場面にも ドキドキするけれど、
戦闘シーンに関しては やはり、龍同士の ぶつかり合いの迫力、すごいですね…!!
その迫力に 圧倒されると同時に、戦いを止めたい ルクルの気持ちを考えると、切なくなりました。
さらに、ルクルに惹かれるけれど 憎しみを捨てることもできない、ハイネの苦しみが 本当に切なくて……。
どちらかを応援する気持ちになれない、もどかしい戦いです。読んでいて 辛かったです。
一番 辛い思いをしていたのは、もちろん ルクル、でしょう。
それでも、これ以上の悲しみを 生み出さないため、決して諦めないルクルに 心を打たれました。
そんなルクルの言葉だからこそ、固く閉じていたラキアの心も 救うことができたのだと思います。
ラキアが 過去を見つめ直し、心に 変化があったシーンは、感動して ジーンとしちゃいました。
人間だったハイネが 龍になった時のことが明かされ、また とても切ない気持ちになったのですが、
ハイネが 生きることを選んだことに、彼に 仲間がいることに、嬉しくなります。
きっと いつか、ユリウスとルクルは “龍の顎”と和解できるはずだと、信じることができました。
ハイネ達と会える日は いつになるのか、そして 最後に登場した新キャラの正体とは!?
次の6巻も 気になりますね!! どんな展開になってくるのでしょう。
それから それから、巻末の「おまけ漫画」が 最高すぎました~
実際の映像も 好きですけど…、イメージ映像 万歳!!!!
ハラハラと切なさが詰まった 5巻の本編だったと思いますが、
最後の最後に ものすごくニヤニヤさせられました