ベツコミ7月号の 柚木さんちの四兄弟。11話の感想です
柚木さんちの四兄弟。 第11話 藤沢 志月 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!
別窓で記事がでます
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 4巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
中学1年生の湊は その日、残酷な現実に 直面しました……。
湊たちが通う中学は 私立校で、中間テストの順位表を 張り出すのです。
250人中205位の 湊は、「なんでこんな晒されてんだ―――っっ」と 嘆いています。
一方、1位の二階堂くんと 2位の尊は、特に喜ぶこともなく 2人してマイペース。
女の子たちに キャーキャー言われても、気づいていないのか まったく動じません。
そして、207位の宇多は「あれって やばいのか?」と、ようやく少し 慌て始めたところ。
湊だけが、泣いたり 叫んだり、大騒ぎです。
『くそ―――…めっちゃショック…!
俺こんなに バカだったなんて…!!
だって小学校の時は こんなでかいテストなんて なかったからっ…!!…
しかも尊は 2番なのにっ… なのにっ…!!!…』
3年の1位、天原 桜という先輩は、3年間ずっと 不動のトップで、読モをやっている 美少女。
しかも 中等部の生徒会長で、学校創立以来 一番の天才だと有名―――という話を聞いた 湊たち。
桜先輩には 椿という名前の妹がいて、その子は 1年の206位でした。
それを知った 湊は、1人でいる 椿の後ろ姿を、じっと見つめ……
『天原 椿… おまえも… 優秀な姉ちゃんがいるバカなのか… 俺と 同じなんだな…
親 近 感…!!!』『おまえは1人じゃないぞ…!』
勝手に 親近感を覚え、涙ぐんでいる 湊です。
3教科も追試を受けなければいけない、という 湊の中間テストの結果を知った隼は、激怒……!!
湊は、追試に合格するまで おやつなし!!! を言い渡されてしまいました…。
尊には 絶対に頼りたくないため、翌日 二階堂くんに「勉強教えてくれぇ~!!」と泣きつきます。
そして、お母さんに叱られ ようやく自分のヤバさに気づいた宇多に、
俺達は仲間だ 共に頑張ろうと言い、湊は 張り切っていたのですが―――
中間テストの返却に続き、スポーツテストの結果も 戻ってきました。
『スポーツテスト!! これは自信があるぞ!! だって俺 運動すきだもん!!』
ところが、湊の結果は 総合評価C、学年順位は 91/124、だったのです…。
一方、宇多は「私ぜんぶ 1位だったぞー!!」と 大はしゃぎ。
湊は 完全に自信を失い、誰もいない場所で1人 泣いています……。
『俺は 勉強もできなくて 運動もできない どうしようもないやつだったんだ
運動は すきだったから できると思ってたけど ただの かんちがいだった
湊のやつは なんだかんだで 運動もできるんだろうな 小学校の時だって リレーの選手だったし
同じ兄妹なのに なんでこんなに 違うんだ』
湊が 落ち込んでいるところに、偶然 居合わせた椿。すぐに立ち去ろうとした 椿を、湊は 呼び止めました。
「ちぇっ また尊がらみかよっ 俺は尊の付属品じゃねっつのっ
おまえには わかるだろ 俺の気持ち!!」
「…は?」
「優秀な兄弟を持つ 苦しみがよぉっ」
「……………………………… …あんたなんかと 一緒にしないで」
「何言ってんだ 同じだろぉっ おまえ俺より バカだったくせに」
「―――」
「おい誤解しないでくれ!? 俺はおまえと ケンカしようってんじゃないんだ!!
俺はおまえの 理解者だ! 仲間だよ 仲間!!」
こうして、友達になった 湊と椿だったけど―――!?
優秀な兄を持つ 湊、優秀な姉を持つ 椿。たしかに 気は合うのでしょうね。
でも、2人が抱えている気持ちは ぜんぜん別もの。
椿は 姉に対し、かなりドロドロとした感情を 抱えているみたいですが、それは 何故なのかなぁ…。
桜先輩、絶対に 悪い人なんかじゃないのに……。
コンプレックスという言葉だけでは 説明できない、何か 深い理由があるのかもしれませんね。
きっと、湊と 友達になれたことを、椿も 嬉しいと思ってくれたはずなので、
2人は お互い、心から素直な気持ちで話せば すごく良いお友達になれる気がするのですが…、
早くも 友情に亀裂が入ってしまって、ハラハラします……!!
果たして、湊と椿の友情は どうなるのか、次回 8月号の第12話が、気になって仕方ありません!!!!