LaLa(ララ)1月号の天堂家物語28話の感想です
天堂家物語 第二十八話 斎藤けん 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
「鳳城蘭」が来てから 半年足らずで、天堂家は 様々なことが起こり、色々と 事態が動きました。
目下の問題は、雅人の叔母 操に、らんが偽物だと バレないようにしなければいけないこと。
そのために、らんは 村上さんと一緒に わざわざ銀座まで出て、お琴を 習いに行ったのです。
そして 帰宅後、立花さんと村上さんが 天堂家の一室にて 話し合いをしている間、らんは別の部屋で 練習をしています。
「しかし まあ オレが言うことでもないが――― あの嬢ちゃん 前より ちょっと 可愛くなったな」
「… 村上さんが言うことではないですね 前から可愛らしいですよ」
「突っかかるなよ… オレは てっきり 雅坊と好い仲にでもなったのかと思ったが 違うのか?」
「…それは 私が 止めました」
「止めた?」
「その… あまりに酷い有様だったので… お二人のために 良かれと思っての判断でしたが まさか こんなことになってしまうとは… …」
「… 大変そうだが オレは関わらないからな」
「村上さん…」
その時、らんが「お琴 できました 聞いて下さい」と 報告に来ました。
立花さんと村上さんの前で 練習の成果を見せる らん。
だいぶ 情緒が足りないものの……、覚えたてとは思えない 見事な演奏を披露します。
「これだけ弾ければ 十分ですよ さすが らんさんです 雅人様も 感心されるでしょう」
すると、少し ためらい、浮かない顔で「… はい ありがとうございます」と答える らんでした。
らんは、立花さんに 相談に乗ってもらいます。その内容とは ずばり、「雅人様が 冷たいと思うんです」というもの。
正直 立花さんとしては かなり答えにくい相談でしょうけど…、それでも 何とか、立花さんは らんの不安を消してあげようと 頑張ります。
「天堂家に戻ってきてから 会話もほぼ ないですし 話しかけても 無視されます 私 何か 怒らせるような事をしたんでしょうか…」
「―――私が思うに 雅人様は らんさんを 女性として見るようになったのではないでしょうか 私や村上さんから見ても らんさんは以前より 女性らしくなったように思います」
「… 私は 私で 前と何も変わらないと思いますが…」
「人の体は 否が応にも変化していくものです」
「… 天堂家に戻った日 雅人様には 私のことが好きなわけではないと ハッキリと言われました だから 雅人様と 男女のどうこうというのは 全く望んでいません 道具として お役に立てたら 本望です だけど 最近の雅人様は あまりにも…」
「らんさん… たとえ態度に出なくとも 雅人様は らんさんのことを 大事に思ってらっしゃると思いますよ」
「あれで…?」
残念ながら 答えに詰まってしまった 立花さんは、村上さんに相談してみることを らんに勧めました。
すると 夜、村上さんに言われた通り、らんは 雅人の寝室へ行き―――!?
いい加減な おっさん、というのは ちょっと酷い呼び方だと思いますが、
村上さんの助言は たしかに、面白がって 適当に言ったものなのでしょうね!?
雅人の気持ちが分からない らん、そして、らんの気持ちが分からない 雅人。
すれ違う2人は この先、ちゃんと 相手の気持ちを理解することができるのか、不安しかないです……。
『鳳城蘭になることは 自分で 決めたことだけど “道具になる” と言ったら 雅人様は 喜んでくれると思ってた 勝手に期待してたんだ 恥ずかしい…』
ぐすぐす と泣いている らんが、とても かわいそうですけど、男女のことについて無知な らんに、もどかしい思いをさせられてる 雅人も、不憫というか なんというか………。
とにかく、続きが 気になりますね!! 2月号の第29話が 早くも待ち遠しくて仕方ありません!!