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LaLa(ララ)6月号の天堂家物語43話の感想です

天堂家物語 第四十三話 斎藤けん 先生 著

ネタバレありの感想です。ご注意ください!

お茶会の後に起きたことを 全て、立花さんに報告する らん。

『晶』が男女二人いたこと 『周』が生きていたこと、隠された事実を知り 驚きを隠せない立花さんです。

らん

「あまね様は 雅人様の目的を知っている様でした」

「“母親を殺した犯人捜しをしている” と」

立花さん

「―――成る程」

「おそらく 周様も 2年前の事件の犯人が 天堂家の者だと気付いているのでしょう」

らん
「どうして天堂家の人だとわかるんですか?」
立花さん
「……  恐ろしい話を することになりますが」
らん
「どんなことでも 覚悟はできています」

立花さんは らんに、天堂家で起こった 恐ろしい事件について、詳しく 話してくれました―――

北の離れと西の離れには かつて、先々代の妾が 住んでいたそうです。

ある日、母屋で 火事があった。先々代は無事だったが 奥方と二人の妾、何人かの使用人が 亡くなっている。

表向きは 火事での死亡ということになってるのだが……

実際の真実は、先々代の奥方によって 二人の妾は殺された。

北の離れの妾を 日本刀で斬り、西の離れの妾を 追い回した末 母屋の池で殺害。

そして 屋敷に火を放ち、奥方自身も 自害されたそう。

このことは、外の人間は もちろん、天堂家の中でも 限られた人間しか知りません。

立花さん

「2年前 雅人様のお母さまが発見されたのは」

「過去に妾が首を斬られた部屋と 同じ部屋でした」

「当時は 使っていない部屋でしたので 偶然ということは無いでしょう」

「犯人は  かつての悍ましい事件を知る 天堂家の者に違いありません」

なんとも怖い話を聞き、らんの顔が 青ざめます…。

すると 立花さんは、「らんさんが 犯人について考える必要はありません」と言いました。

立花さん

「どうか  雅人様を 傍で支えて差し上げて下さい」

「らんさんが茶会から戻らないと知った後の 雅人様の焦燥は」

「目も当てられない程でした」

「私の制止を振り切って  形振り構わず 軽井沢に向かい 倒れ―――」

「それだけ らんさんが大切だということでしょう」

「あなたが」

「雅人様にとって 特別な存在であることは 間違いありません」

しかし、雅人が どういう意味で、自分を「大切」で「特別」に想ってくれているのか 分からず、悩んでしまう らん。

ただの道具として、ということならば 喜べないのです……

天堂家について調査する 元新聞記者・黒田は、天堂直人がよく来るという店に 頑張って通い、そうして ついに、直人と直接 会うことができました。

「黒川」と偽名を使い、酔っ払っている直人に挨拶をする 黒田。

一緒に飲み始めて しばらくすると、直人は 甥の雅人が懐いてくれないことを 愚痴りまくった末、寝てしまいます。

黒田が現れる前から、直人の隣には 若い男性が座っていました。

黒田
「ご友人ですか?」
光臣

「まさか  従兄弟です 僕は分家で 彼は本家」

「僕は 六郷光臣といいます」

黒田

『成る程 本家の放蕩息子の お目付け役というわけか』

『この男の方が  直人より余程 頭が回りそうだ』

『抜け目のない顔付きをしている』

実際、光臣は 只者ではない男で――――――!?

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