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LaLa(ララ)11月号の天堂家物語37話の感想です

天堂家物語 第三十七話 斎藤けん 先生 著

ネタバレありの感想です。ご注意ください!

晶と周 双子の手によって、囚われの身となってしまった らん―――

一体ここは どこなのか? 口を布で塞がれ 手を縄で縛られた状態で、とにかく 逃げようとしました。

しかし、鉄格子のせいで 窓からは出られないし、雨戸も 外から打ち付けてあるみたいだし、玄関も ありません。

唯一 出入りできそうなところは、廊下の奥にある 扉だけ。

その扉を見つけた らんの背後から、らんにめがけて網を投げ 倒れさせ、小刀を突きつけてきた 周が言います。

「次に逃げたら 両脚の腱を切る」

「あの扉は こちら側から開かない」

「およそお前が思いつくような出口は 全て塞がれている」

「いいな」

先々代の当主が 心の壊れた女を幽閉するために 建てたという、曰く付きの 建物。特殊な構造なのです。

周は らんに、「お前が薬で落ちてから 既に半日 経っている」と 告げました。

「少し 薬の調合を変えてみた」

「程良く効くといいんだが」

お香を焚いて らんに匂いをかがせながら、一方的に語りかける 周。

「お前が寝ている間に 天堂雅人から 使いの者が来た」

「“婚約者が お茶会から戻らない” と」

「“鳳城蘭は お茶会に来なかった”と 伝えてある」

「“迎えに遣っていた男も 姿が見えない”と」

「今頃は やきもきしながら 男の行方を追っているだろう」

「もし 天堂雅人が 直接 晶に話を聞きに来ても」

「晶は今日から しばらくの間 軽井沢の別荘に 療養に行くことになっている」

「母屋を通らずに ここに辿り着くことはできないし」

「そもそも ここの存在を知る奴は少ない」

「誰かがお前を助けに来ることは無い」

『――― 初めから』

『私を捕らえることが  目的だったのか』

   ……

周は 身動きが取れない らんに、手を出そうとします。

それを止めたのは、嫌な予感がして 軽井沢へ出発する前に 様子を見に来た、晶でした。

節操がない 周に対し、激昂する 晶。すると 冷や汗をかいて、らんに手を出さないと約束した 周。

ついに らんは、晶と周 2人の姿を 同時に目にしたのです。

『同じ顔が 二つある…!?』

『もしかして この人は 睨む方の晶様だろうか』

「…それにしても 鳳城蘭の偽物だったなんて」

「どうして早く言わないのよ 酷い目にあったわ」

「ヒヤヒヤしたのは こっちの方だ 庭を歩かせろとは言ったが 首を絞めろとは言ってない」

「偽物だと伝えなかったのは お茶会を成立させるため 昨日も説明しただろう」

周の説明に一応 納得したのか、計画が狂ってしまうから 早く軽井沢の別荘へ行け、という指示には 素直に従う晶だけど、去る前に らんを踏みつけ―――

「次に会う時  お前は 這い蹲って 私のご機嫌取りをするのよ」

「いい気味!」

薬が効いてきたせいで、らんの意識は 再び失われてしまいます…………

 …………

躾けて 従順な僕にするためにと、らんを監禁する 周―――

抵抗されたときに備えた 準備は整っているし、らんの両脚の腱を切ることも 本当に厭わないだろうし、周の計画は 完璧ですね…。

そんな中で、怪我を恐れず 無茶をしてでも 今すぐ逃げよう、なんて らんが考えなかったこと

以前の らんとの違いを 改めて感じ、何だか グッときちゃいました。

自分が怪我をしたら 雅人様に迷惑がかかる、と思うようになったのは 大きな成長ですよね。

「あなたに従います だから 私の体に傷を付けないで下さい」と言った らんの変化に、周も 驚いてますし。

―――しかし、頑丈に縛られ まったく動けない状態になってしまった らんは、何とかして 逃げる方法を見つけ出すことが できるのか、無事に 逃げられるのか

雅人は どうしているのか、雅人こそ 無茶をしてしまうのではないか……、心配で仕方ありません…!!

この後の展開が とても不安で、次回 12月号の38話、気になりすぎますね!!!!

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