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マーガレット 小森 みっこ 先生 著

第11話 2巻

まだ 伝えるつもりはなかったのに、佑菜と一緒にいることで 気持ちが高まり、思わず「好きです」と言ってしまった自分自身に 戸惑う日和。

何か言わないと と考えるのですが、焦って 言葉が出てきません。

そうしているうちに 照明が落ち始めてしまい―――

「日和くん 電車の時間 大丈夫?」
「え」
「ほら おうちの人 心配してない?」
「大丈夫です…」
『あれ? もしかして 聞こえてなかった?』
「うん でも あんまり遅くならないようにしなきゃ」

『あっ コレ』

『聞こえなかった事にしてるんだ』

『気づかないフリ? 俺があせってたから』

『空気を読んで 気を使って

『―――違う』
『俺の言葉なんて なかった事に』
「早く帰ろう」
『大人だから』

日和は 意地になって、今度は はっきり「佑菜さんが好きです」と言いました。

すると、佑菜の反応は――――――

後日 道場、熱中症で倒れるまで 剣道の練習をしてしまう 日和。明らかに 様子がおかしいです。

そんな日和を、一馬が 心配してくれます。

「えっ!  告っちゃったの!?  マジで!?」

「えっ えっ」

「いや…それだけいい雰囲気になったからってのはわかるけど…」

「てかすごいね それ!」

「…うん すごいよな  一緒にバイトして  プールに落ちて  あの1日で」

「さすがの俺だって わかってる  今じゃない事くらい」

『ゆっくり  すこしずつ  そう思ってた』
「いけるとか…  そういう事を思った訳じゃない」
『あの日 佑菜さんと一緒にいて』
好きです

「…気がついたら  口に出してた」

「自分が一番 間違えたって思ってる」

『全部 めちゃくちゃだ  こんなハズじゃなかったのに』

   ……

日和の告白に対しての 佑菜の返事は、「ごめんなさい…っ」でした……。

「あの 私…  そういうつもりじゃなくて…  日和くんの事…」

『それはすごく あっさりと  わかりきった事だ』

『困らせた顔  あたり前だ  佑菜さんにとっては 本当に想定外で』

「大丈夫ですよ」
『気づいたら 言っていた』

「何をしてほしいとか… そういうんじゃないんです」

「困らせて ごめんなさい」

「でも… 俺のわがままなんですけど」

「これからも普通に  こうやって 話したりとかしたいです」

「…うん  うん わかった」

「そうしよう!」

佑菜は そのとき、とても ホッとした顔をしていたのです。

『つまり俺は そういう事』
「…これで良かったんだ」
『夏の暑さに やられてたんだ  慣れない事をして』
『それにしても あっという間だったな』
『出会って  名前を知って』

『花でいったら まだ芽が出た程度  夏と一緒に終われる』

『このくるしさも 全部消える』

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