薔薇色ノ約束 28話 | 7巻ネタバレにご注意ください

2020年5月7日

プレミアCheese!6月号の薔薇色ノ約束 28話の感想です

薔薇色ノ約束　第28話　宮坂香帆先生　著

ネタバレありの感想です。ご注意ください！

また彩葉の肌に傷ができてしまったことを気にしつつも、大事なかったことに喜び安堵する烈。

そして、烈は彩葉に、雪彦が収監先から逃げたことを伝えました。

「警察が追っているが足取りは掴めていないあいつのことだ既に船で国外に出た可能性も否めない」

「念のため屋敷の警備は万全だ安心していい」

「…きっと大丈夫だと思います」

「雪彦お兄様はおそらくもう私たちの前には…」

『あの一瞬で見せた優しさこそ本来の雪彦お兄様の姿だと思うから――――――…』

「…そうだなオレもそう思う」

以前から起きていた、若い女性の連続殺人事件は雪彦の犯行の可能性が高いことについては、彩葉のために黙っていてくれる烈でした……

父の死を実感することが怖くて、亡くなって以来一度も開くことが出来ずにいた父の形見の日記を、ついに開いた彩葉。

烈と共に歩むと決めた以上、式の前までに気持ちに区切りをつけなければいけないからです。

そして日記を読んでいくと、『彩葉へ』と書かれたページを見つけました。

自分が死んだ後残される娘のことを心配した父からの、愛に溢れたメッセージです。

長年寂しい思いをさせてすまなかった。

お前を一人置いていくことは偲びないが

きっと烈君はお前を大切にしてくれるだろう。

それだけは自信を持って言える。

だが与えられるばかりではなく

彼のことも支えてあげなさい。

烈君と幸せにおなり

ふたりの末永い幸せを祈っている

彩葉の目からとめどなく涙が溢れます――――――

その後いよいよ、彩葉と烈の本当の結婚式が執り行われました。

無事に式を終え彩葉と２人きりになり、１２年越しの約束が叶った幸せを噛み締めている様子の烈。

「ひとつ…　君に伝えなくてはならないことがある」

「これを」

「…手紙？」

「君の父がオレに宛てた遺言だ」

「その手紙には君にオレを託す旨が書かれている　そして君への遺産についても―――」

「遺産？」

「あぁ　義母たちのことを懸念していた六条氏は君のための財産もオレに託していた」

「全ての問題が落ちついたら君へ渡してほしいと…」

「この中に証文など必要な書類が入っている」

「……………」

「お父様が…」

「それは君の財産だ好きに使うといい」

「六条氏からの新しい門出を迎える君への餞だ」

また父の愛情を知り涙を流す彩葉ですが、書類は受け取らず烈に返します。しばらく預かっていてほしい、と言って……

「私も父のように…　いつか私たちの子のために使いたいのです…」

「どうかそのときまであなたに―――」

「約束しよう」

　…………

時を経て幼い頃の約束を果たし、想いを成就させた彩葉と烈…！！とっても感動しました…！！

新たに「君を」「あなたを」「幸せにする」という約束をした２人の深い愛が、素敵すぎてビックリしちゃいますね。

本当に、今号で最終回かと勘違いしてしまうくらいでしたー！

物語はまだまだ続くとのことで、この先の展開はどうなっていくのか、ますます楽しみです！！