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プレミアCheese!4月号の 薔薇色ノ約束 27話の感想です

薔薇色ノ約束 第27話 宮坂 香帆 先生 著

ネタバレありの感想です。ご注意ください!

彩葉は「あの人と話す時間をください」「決着をつけねばならないのです…」と 烈に話しました。

すると、彩葉に 短刀を渡す、烈。

「なら オレからも頼みだ これを君に」

「あいつは… 今の雪彦は オレたちの知っている雪彦とは違う  油断するな」

そうして 迎えた、結婚式 当日。控え室に1人でいる彩葉は しっかりと短刀を持っています。

スタッフに扮し 彩葉のもとへと、雪彦が やって来ました。

「雪彦お兄様っ…」

「そうか  思い出したんだな  オレを――――」

「その怯え様…  船上での君を思い出して ゾクゾクするな?」

急に近づき 強引に触れてきた雪彦から 逃れるため、彩葉は 短剣を振ります。

刃は 雪彦の左手を傷つけ、少量の血が……

「あ…っ」
「なるほどな 怯えるだけのお姫様じゃないって?」

その時 雪彦は、彩葉の髪に 百合の花がついていることに気がつきました。

「えぇ そうです これは あなたのお母様の百合です…」

「式を挙げると知ったら あなたは きっとここへ来るだろうと思ったから  私は あなたに伝えなければと 待っていました…」

「伝える?」
「その前に まずは手を…  手当てをさせてください」

『確かな策があるわけじゃない これは賭け…』

『この人が あの船上で 一瞬見せた迷いが本当の姿なら 幼い頃と変わっていないのなら そこに賭けたい…  私と烈様の未来のために―――』

警戒しながらも、手当てを受ける 雪彦。

彩葉は 彼の手の平にある、たくさんの 大きな傷跡を目にし、ハッとします…。

「…あなたが ここまでした原因は 私ですよね」

「私…12年前のことを 全て思い出したんです  秘密の花園での あなたとの約束のことを―――」

   ……

不知火の別荘地の片隅にあった、彩葉と雪彦 ふたりだけの秘密の場所。

父も家も 母も死に、絶望に陥った 雪彦にとって、彩葉の存在は 大きな心の支えで、年に一度 彩葉の誕生日に この秘密の花園で また会おう、という 彩葉との約束は、とても大事なものでした。

『だが 結局 それは一度も 叶わなかった』

なぜなら 彩葉の愛情が、烈に向いていることを 知ってしまったからです。

『君の愛情を向けられるものが 憎かった』

『それでもオレは 怪我を負わせておきながらも あの約束に縋り』

『君が事件を切っ掛けに オレや不知火の記憶を失くしたことすら 知らずに』

『優しい君なら 約束を違えることはないだろうと 毎年――――――――』

   ……

「雪彦お兄様 私…」
「クク…  感傷ごっこは これで終いか?  甘いな 君は…」

銃を構えた烈が 現れる直前、雪彦は 彩葉の動きを封じ、奪った短刀の刃を 彩葉に向けます。

撃てば 同時に彩葉を切る、と言われ 烈が動けずにいると―――

「切ればいい…」

「烈様から 私を奪うことが目的なら さっさと切ってください…  …あなたは それで満足なんでしょう?」

「だけど私が死のうがどうしようが この体が失くなったとしても 私の思いは変わりません…」

「私は 不知火 烈を 愛しています  何を失ったって この思いだけは 失くさない…っ」

「私以外の誰かに 失くさせやしない…!」

「約束を果たせなかったことは謝ります…  私が あなたに伝えたかったのは それだけです」

   ……

「甘くて 強い…  やっぱり 君は変わらないんだな…」

 …………

雪彦は きっと、彩葉を傷つけるつもりなんて なかったのだろうなぁ…、と 思いました。

でも、その自覚は なかったのでしょうね。

彩葉の 真っ直ぐな瞳と言葉で、甘いのは自分だと気づき、彩葉を解放した 雪彦。

逃げ出そうとしたけど 捕まってしまったにも関わらず、どこか満足そうな表情が とても印象的です。

さて、三原編のクライマックスを迎え、次回は どのような展開になるのか、結婚式は どうなるのか?

28話が とても気になりますね。6月号が 待ち遠しくて仕方ありません!!

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