別冊フレンド3月号の 午前0時 、キスしに来てよ 43話の感想です
午前0時 、キスしに来てよ STORY.43 みきもと凛 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
学校で 女の子から告白された あーちゃん。好きな子がいるから…と 断っています。
すると、「あのウワサ やっぱり本当なんだね」という言葉が返ってきました。
じゃあ がんばってね と、なぜか フッた人に勇気づけられ、あーちゃんは 放心状態……。
……
以前 あーちゃんからプレゼントしてもらった お花の、花言葉を調べている 日奈々。
赤色のペチュニアの 花言葉は、「決して諦めない」でした。
日奈々は あーちゃんにメッセージを送り、「明日の放課後 話せる時間ある?」と聞きます。
なぜ わざわざ放課後なのか、分からなかった あーちゃんですが、「大事なことだから 2人だけで話したいんだ。」という文面で 察しました。
『ああ そういうことか』
『あのとき こうなる気はしてた』
『…………』
『タイムリミットは すぐそこだ』
……
そして 翌日の放課後、あーちゃんと日奈々は 動物園に行きます。
「…………」
「まぁ たしかに… 正直 久々で わくわくしてるよ」
『知ってるよ 今日 オレが フラれること』
『だから そのまえに「制服デート」みたいなこと してみたいなって』
『小さな望みだけ 叶えさせてよ』
……
ひととおり 楽しい時間を過ごし、ベンチで休む あーちゃんと日奈々。
ついに あーちゃんが、「そろそろ 話聞くよ」と切り出しました。
「!」
「………」
「うん あのね 二つあるんだけど―――」
…………
別冊フレンド4月号 午前0時 、キスしに来てよ STORY.43.5
「うん あのね 二つあるんだけど」
「コホン」
「まずは私 ピアノで留学目指すことにしました。」
「卒業してから試験受けて 合格したらって話なんだけど」
予想もしていなかった 日奈々の宣言に、あーちゃんは 当然 ビックリしています。
「これから準備始めるところでね 両親も 応援してくれてるし」
「綾瀬さんの後押しが 大きかった」
「…それからね あーちゃん 花言葉 調べたよ」
「私 たぶん ずっと無意識に こういう話 さけてた そのままでいいよって言ってくれた あーちゃんに甘えて」
「だけど」
神妙な面持ちで 立ち上がり、あーちゃんに頭を下げる 日奈々。
「私のこと 諦めてください」
「ごめん あーちゃん」
「私は 綾瀬さんが 好きだから」
「一生懸命 伝えてくれてたのに 関係が変わるかもしれないのが怖くて あいまいにしてて ごめんなさい」
すると あーちゃんは、「ものすんごい 誤算だわ」と 予想外の反応をしました。
そして、日奈々を好きになったのは 中学に入ってからだと話し始めます。
「もちろん見た目が 女の子っぽくなってきたからってのもあるけど あのピアノの件で 強く思うようになった」
「誰よりも日奈々を わかってるから オレが守らなきゃ オレが守りたいって」
「それで 長い時間かけて ずっとそばにいて 笑顔を絶やさないようにしてれば いつかオレのこと 意識してくれるはずって 期待してたんだ」
「でも ちがったんだな」
「日奈々は 守られるんじゃなくて 自分から ぐんぐん進んでいける子だった」
「オレの隣で 花屋に立つような人生送るわけ なかったってこと」
「あーあー すげーショックだけど でも すっきりはしたかな」
「けどさ オレたちの関係が 変わるわけないだろ」
「言ったじゃん 特等席は ゆずらないって」
日奈々の前では 最期まで笑顔で、何事もなかったように「また明日」と言った あーちゃん。
しかし、日奈々の姿が 遠くなると、堪えていた涙が 溢れ出てきてしまうのでした――――――
日奈々のため 楓に「依頼」をしておいてくれた あーちゃん、本当に カッコいいですね…!!!!
そして、フラれることを分かっていても 日奈々のことを考えてあげられる、そんな 日奈々の自慢の幼なじみは、誰よりも 優しい人だと思いました。
あーちゃんの初恋は 報われず終わってしまったけれど、でも あーちゃんが花を好きになれたのは 日奈々のおかげ、という事実は 永遠に変わらないし、あーちゃんが『日奈々との時間は 全部 宝物だ』と思えているので、あぁ よかったな…と思います。
切なくて 仕方ありませんでしたが、これで あーちゃんは、新しい恋に 向かっていけるのですよね。
もしかしたら、その相手は 本当に、すずちゃんかも!?
「おとなになったら すずが あーちゃんと けっこんして しあわせにしてあげるね」
すずちゃんとの 小さな約束によって、あーちゃんに いつもの笑顔が戻っていて ホッとしました!!
すずちゃん ありがとう!!!! あーちゃんのこと よろしくね!!!!