別冊マーガレット8月号の ひなたのブルー 最終話の感想です
ひなたのブルー #24 目黒 あむ 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
引っ込み思案な自分を変えたくて、自由な校風の 太陽高校に入学した、日向 なる。
なるは、屋上で偶然 出会った 生徒会長・夏野 空の、優しくて 生徒想いなところに惹かれ… 好きになりました!
生徒会選挙で当選した なると、会長の空は 惹かれ合っていきますが、お互いの好意に なかなか気がつきません。
でも、三角関係になってしまったけど 身を引き 背中を押してくれた、副会長・夕凪 夜のおかげもあり、ふたりは無事 両想いに…♡
初めてのお付き合いに 緊張しまくりの なるですが、少しずつ カレカノらしくなり――――
もうすぐ、付き合ってから初めてのバレンタインデーが やってきます。
しかし なるにとって、バレンタイン以上に 大事なイベントが!!
2月14日は 会長の誕生日なのです!!!!
なるは、副会長と 会計の百合沢さんに、「14日の放課後 生徒会で 会長の誕生日パーティーしませんか?」と 提案しました。
すると 副会長が「いい提案だ」なんて、珍しく 褒めてくれます。
ケーキを作る準備は順調だし 生徒会室でパーティーを開く許可も得て、気合い十分の なる。
もちろん、会長への誕生日プレゼントについても ちゃんと考えており、当日までに しっかり用意できました。
そうして いよいよ 2月14日の放課後、なると副会長と百合沢さんは 誕生日パーティーをサプライズ決行!
17歳になった 会長を、たくさん お祝いします。サプライズ 大成功です!!
なる手作りのケーキを食べて みんなでゲームをして、会長は とても楽しそうに 嬉しそうに、パーティーを満喫していました。
そして 終了予定の1時間前になると、副会長と百合沢さんが気を利かせて なると会長を ふたりきりにしてくれます。
「ありがとね 日向さん」
「…俺 こんなサプライズ 初めてだったし」
「日向さんや みんなと過ごせて」
「本当 嬉しい誕生日」
「…あの 会長」
「実はもうひとつ サプライズがありまして…」
そう言って なるは、プロジェクターを持ってきて ある動画を流しました。
百合沢さん、各部のみなさん、校長先生、2-Fのみなさん、顧問の橘先生、動画作成に協力してくれた ゆーちゅー部の2人、それから…… 副会長であり 空の親友の 夜。
会長を慕う 多くの人からの、会長へ宛てた ビデオメッセージ――――
それが、なるが用意してきた 誕生日プレゼントです。
動画は なるからのメッセージで終わります。
「…会長 改めて お誕生日 おめでとうございます」
「こうして 会長の17歳の誕生日を」
「…こっ 恋人として お祝いできることが すごく嬉しいです」
「会長も ご存知の通り 元々 私は 人と接する事が苦手なので」
「今回 この動画を作るにあたって 会長のご友人に」
「ほぼ初対面の それも先輩に動画のお願いをするという ハードルの高さに」
「緊張で冷や汗が止まらなかったんですが」
「でも みなさんが」
「会長の為ならって 快く 引き受けて下さって」
「会長は 本当に みなさんに愛されているんだなぁって」
「なんだか私も 嬉しくなってしまって」
「気づいたら 緊張なんて どこかに飛んでしまいました」
「…会長に出会ってから」
「私自身も 私の世界も 180度変わって」
「それこそ 毎日がキラキラしていて」
「…私」
「太陽高校に来て 会長と出会えて 本当に よかったです」
「いつも 助けて下さり」
「好きになって下さり ありがとうございます」
感動の涙を流す 会長は、顔を隠したくて なるを抱きしめ、なるへ 感謝を伝えました。
「…ありがとう 日向さん」
「どんなものより」
「最高の誕生日プレゼントだよ」
『入学してから』
『たくさん 会長にもらったもの』
『私も 少しは お返しできたのかな』
『できてたら いいなぁ―――…』
・・・・
その後、なるは 生徒会長になって、太陽高校のため 生徒のため ますます頑張る日々を送っています。
「会長」ではなく「空先輩」、「日向さん」ではなく「なるちゃん」、と 呼び方が変わっている なると空。
だけど ふたりのモットーは 変わっていません。
「一生懸命 テキトーに」
「でしょ?」