影姫の婚礼1巻の感想です 
影姫の婚礼 1巻 京町 妃紗先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください！ 
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東の国の姫キサラの 影として、長年 仕えてきたイズナ。
ひっそりと亡くなってしまった キサラに代わり、西の国へ嫁ぐことになりました。
両国の和平のため、キサラ姫に偽装して 西の国の王子セダとの婚礼を、自ら 果たそうとしているのです。
西の国で 何者からか、イズナは罠に掛けられるも 戦い、セダの助けもあって 無事でした。
しかし、セダに偽物の姫であることが バレてしまいます。
話を聞いてくれようとしているセダに 全てを話したイズナは、ここに留まることを許されました。
キサラではなく「イズナ」と呼ぶセダに、イズナは 心を動かされていくのです―――
親族や重臣への お披露目を兼ねた祝宴では、キサラ姫らしく振る舞う イズナでしたが、
イズナを罠に掛け殺そうとした首謀者であり セダの弟、ロネの策略に乗せられてしまいます。
亡くなった前王妃の息子 兄セダから、王位を奪おうとしている ロネ。
本物の姫か 疑われる事態に陥ったものの、セダのおかげで助かりました。
セダが 母の形見まで贈ってくれたことに幸せを感じ、イズナは セダからのキスを受け入れるのです。
だけど、セダは 自分を通してキサラ姫を見ている、と感じたイズナは 涙を流します―――
とても綺麗な絵柄の ファンタジー作品でした！！
展開が早いぶん あまり難しい内容ではなくて、読みやすかったです。
ずっと キサラ姫として生きてきたイズナが、名前を呼んでくれた 優しい笑顔のセダに、
すぐ惹かれたことにも 違和感なく納得できます。
亡くなっても慕い続ける姫のため、覚悟を決めて 立ち向かうイズナは、
すごくカッコよくて 美しい、魅力的なヒロインですね！！
だからこそ、セダには キサラ姫として見てほしくない、キサラ姫と呼ばれたくない…、
そう思うようになったイズナの、自分の立場と セダへの想い、
ジレンマが生じた時の もどかしさに、とても切なくなりました……。
でも そんなイズナの気持ちを、セダは 王位を捨ててまで、手に入れようとしてくれたのですよね。
キサラとしてではなく イズナとして、王子としてではなく セダとして、
2人は共に生きる道を 歩み始めていますが、イズナも王家の血を引く姫である と明かされ、
どのように状況が変わっていくのか、続きが ものすごく気になります！！
第2巻の発売が 今から待ち遠しいです。
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