別冊マーガレット1月号の 恋のようなものじゃなく 2話の感想です
恋のようなものじゃなく ♯2 南 塔子 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
『恋のようなもの』なのか『恋』なのか まだ分からないけれど、千耀のことを もっと知りたい、と思う 未仁。
向かいの校舎で見つけた 彼の姿を眺めているだけで、胸が高鳴ります。
一方 千耀も、未仁のことを見かけると 声をかけるようになってくれました。
「俺達 1年同士だよね? 敬語やめよーよ」
「タメでいいよ」
「あっ そうですよね…」
「じゃなくて そうだよね!」
「あはは」
「うん 俺A組 よろしくね 未仁ちゃん」
『千耀くんの声で 呼ばれる名前』
『ただ名前を呼ばれただけなのに』
『どうして こんなに嬉しいのかな』
……
中学からの友達で 保護者のような存在の 堀兄妹にだけ、未仁は 千耀とのことについて 話します。
他に口外しないことを 約束してくれる 堀兄妹。
そして 妹の七緒が「頑張れ 未仁♡」と言って 応援してくれました。
『頑張れ かぁ―――』
『私の場合 恋かどうか 見極めるとこからだよね…』
『とりあえず もっと仲良く―――』
『友達にならないと…』
そう思った 矢先、千耀の家は美容室で 時々バイトしてる、ということを知っている女子生徒は 他にもいる。と知った 未仁……。
千耀くんに 少し近づけた気がしてたけど 勘違いだったのかもしれない… と、落ちこんでしまいます。
授業中に居眠りをした 未仁は ひどい寝癖がついてしまい、泣きながら 更衣室へ向かうのですが―――
その途中、千耀に会って 呼び止められてしまいました。
爆笑される…っ なんて怯える 未仁の予想とは違い、千耀は 愛おしそうに微笑み「かわいい」と言います。
「友達ん家の ヨーキーがさ」
「よくこんな風に 寝癖ついてたんだ」
「あれすごい かわいかったなあ―――」
千耀が言った「かわいい」は ペットに対する「かわいい」だと分かり 複雑な気持ちになるし、寝癖を直してくれた 彼の笑顔を見ると 胸が『きゅぅ…』と苦しくなってしまうけど、まだ 恋心を自覚できていない 未仁です……
駅で困っている女の子を見つけた 未仁は、迷わず 声をかけ、彼女を助けてあげました。
すると その時―――
実は その女の子、千耀の お姉さんだったのです。
てっきり 千耀の彼女だと思ったので、そうではないと分かって 心からホッとする 未仁。
一方、人のことばかり優先して 自分のことについては あまり気にしない、未仁が そんな性格だと知った 千耀は…
「そうじゃなくて なんていうか――――――」
「なんか放っておけないよね 未仁ちゃんて」
……
胸のドキドキが止まらず、未仁の顔は まっ赤っか!!
先日 千耀の友達が言っていた「あいつ未仁ちゃん見つけたら 自分から話しかけにいくもん」「自分から女子に絡んでくの 珍しいよな」というセリフを 思い出さずにはいられないし、嬉しい動揺を抑えることができない 未仁でした……♡