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別冊マーガレット4月号の 恋のようなものじゃなく 5話の感想です

恋のようなものじゃなく ♯5 南 塔子 先生 著

ネタバレありの感想です。ご注意ください!

千耀くんには 彼女がいる―――

校外教室の夜に その事実を知ってから、元気がなくなってしまった 未仁。

異変に気づいた七緒ちゃんが 心配して 問い詰めてきたので、正直に 理由を話します。

すると、千耀くんの彼女についての 情報を得るため、千耀くんの友人・牛尾くんと相馬くんに 声をかけ、聞いてみる 七緒ちゃん。

しかし 2人とも、千耀くんの彼女が どんな子なのか、知りません。

七緒ちゃん
「知らないの!?」
相馬

「楠瀬が転校してきたの 中2の終わりなんよ」

「で 中3で俺ら 一緒のクラスになったんだけど」

「あいつ結構可愛い子からの告白もバサバサ切ってるから なんでか訊いたら」

「前の学校に 彼女がいるって」

七緒ちゃん
「じゃ その子と続いてんの?」
相馬
「さぁ……」
牛尾

「あ でも 楠瀬 時々離れて通話してんじゃん」

「アレが彼女なんじゃね?」

千耀くんが 人のいない片隅で通話をしているところなら、未仁も 見たことがあります。

未仁
『あれはやっぱり  彼女だったんだ――――――』

気遣ってくれる 七緒ちゃんの前では、笑顔を浮かべ「大丈夫」と言う 未仁だけど、本当は……?

ぐうぜん図書室で 千耀くんと会い、緊張でドキドキが激しい 未仁の心臓。

大雨に降られたけど 風邪はひかなかった? と聞かれただけで、あの時のことを思い出して 顔は真っ赤です。

会話に困った 未仁は、焦って「―――かっ… 彼女の通話って 何だったの?」と言ってしまいました。

千耀くん
「え?」
未仁

「あっほら 服借りたの返したり 手間取って 通話出るの遅れたでしょ!?」

「切れたりしなかったかなーって」

『苦しい』
千耀くん

「あー うん」

「ヘーキ まにあったよ」

「前から 校外学習行くこと 言っといたから 「山どんな感じ?」みたいに話してた」

未仁
「………  そっか……」
『ああ  現実だ』

聞き間違えでも お姉ちゃんでもなく、千耀くんの彼女が たしかに存在していることを、未仁は しっかりと実感します。

彼女は 千耀くんの前の中学の人。転校して離ればなれになってしまったのに ずっと続いていることも、明らかになりました。

未仁
「ち  ちぃちゃんの彼女かあ――  どんなひとだろう~~~~~~」
千耀くん

ははっ

「そこ ちぃちゃんで想像しなくて よくない?」

「あ でも」

「最初の出会いは やっぱ 迷ってるとこ 案内してもらったんだった」

彼女と出会った頃のことを、楽しそうに話す 千耀くん。

その顔は とても、優しい表情です…

未仁
『きっと 千耀くん  今 彼女のこと思い出しながら 話してるんだ………』

『千耀くんを「好き」になりそうだった このまま想ってれば多分 そうなるって』

『でもだめなんだ』

『千耀くんに恋をしたら だめなんだ』

未仁の胸が チク…と痛むけれど、どうしようもありません―――

ますます元気をなくしてしまった 未仁ですが、七音くんのおかげで 笑顔が戻りました。

七緒ちゃんと七音くんに もう心配をかけないため、『ちゃんと切り替えよ!』と決める 未仁。

未仁

『育てかけた気持ちを 手放さなきゃいけないから  やっぱり少し寂しいけど』

『考えてみたら  これが「失恋」だったらきっと』

『寂しいどころじゃ なかったよね』

『私は 「恋」をしていたわけじゃなくて  「恋」をしたいから』

『その相手に 千耀くんを当てはめて見ちゃってただけだ――――――』

   ……

何とかテスト期間を乗り切った 未仁は、千耀くんがいない時を狙って お気に入りの美容室「アイリス」へ行きます。

ところが その日は 千耀くんのお母さん1人で営業中のため、とっても忙しそう……。

予約客として来たものの、見かねて お手伝いすることにした 未仁。

すると、すっかり 千耀くんのお母さんに気に入られ、押しの強さに負け 「アイリス」でバイトをすることになってしまい――――――!?

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