ベツコミ6月号の みらいのダンナさま 最終話の感想です
みらいのダンナさま 最終幕 吉永 ゆう 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!
ある日 占い師から「将来のダンナさま候補が 身近な3人の男性の中」にいる」と言われた、女子高生の みらい。
みらいは悩み 考え、自分にとって “運命の人”とは、幼なじみの歩や 担任の甲斐先生や 離婚を回避できた両親など、今の自分を形作ってくれた 大切な人達だということに 気づきました。
その上で、みらいが選んだ “運命の恋の相手”は 章臣です。
気持ちが整理できた みらいは、章臣と会うことに。
顔を見た瞬間 想いが溢れ、初めて「好き」と伝えることができて―――
『まだ その言葉を口にしていなかったことに』
『その時初めて 気づいた』
『大事なのは 気持ちを伝えることと 自分以上に 相手を信じる勇気』
『それさえ忘れなければ この先 何があっても』
『きっと2人で 乗り越えていける』
『だって あの瞬間の想いは』
『運命を超えて 永遠にも感じたから』
……
そして 月日は流れ、25歳になった みらいは 高校の教師になっていました。
女子生徒から 恋愛の相談もできる相手として 頼りにされているようで、すっかり 立派な先生です。
赴任先の学校で 去年、偶然にも 再会を果たした みらいと甲斐先生。
今では 良き同僚・先輩として 交流が続いています。
甲斐先生は まだ独身だけど、現在の彼女と 幸せに過ごしている、とのことでした。
そして なんと、甲斐先生よりも みらいよりも先に 結婚が決まったのは、歩です!!
シンガポールで 心理学を教えてくれている講師で、10歳も離れている方と 国際結婚。
みらいは 歩と電話で話し、「なんか ずいぶん遠い人になっちゃったなー」なんて ため息をもらします。
『昔はあんなに 近くにいたのに…』
『今になって あの頃が 少し恋しい…』
「おれは なにも変わってないよ」
「こうやって みらいと話してるとさ」
「自然と 原点に帰れる気がして 安心するんだ」
「また頑張ろうって 思える」
「うん… 私もそう」
「ほんとに おめでとう… 歩」
『こんな日が来ることを』
『本当は ずっとずっと 願っていたのかもしれない』
……
とはいえ やっぱり寂しい気持ちになって、帰宅する みらい。
そんな みらいを 出迎えてくれたのは、京都の大学を卒業後 ハウスメーカーに就職し 現在はインテリアコーディネーターとして腕を磨いている、章臣でした。
みらいと章臣は 遠恋を乗り越え、仲良く 同棲生活を送っています。
同棲を始めた時から 結婚も視野に入れていた ふたり。
ただ、はっきり いつ頃とは決めていないため、みらいは タイミングについて 悩み始め……
『そういえば 私』
『昔 結婚相手を予言されたことがあったんだよね』
『占い師(あのひと)はたぶん… その相手を 歩だと思っていた』
『だけど実際は 歩は別の女性(ひと)と 結婚を決めたわけで』
『占いは 結局外れてたってことだよね』
高校時代のことを思い出していた その時、たまたま目にしたテレビ番組に あの占い師が…!!
驚きを隠せず 大きな声を出してしまう みらいです。
「知らな…… ん?」
「それなら おれ なんか似たヤツに 声かけられたこと あるかも」
実は、みらいと章臣が出会った あの日、章臣も 占い師から 予言を受けていました。
今日1日で2回 遭遇した 三つあみの子が、あなたにとって きっと運命の人になる、と―――
「……」
「…やっぱ 気のせいかも」
「ええ~~?」
「ほんとに…」
「もう おしゃべり おわり」
「イチャイチャしたいの おれだけかよ」
『どっちでも いっか』
『今 目の前にあるものが 全てだ』
……
『今の今まで 本気で忘れてたのに』
『こんなタイミングで 思い出すなんて』
『運命とか 信じるガラじゃねぇけど さすがにびびった』
なんと章臣は みらいへ贈るための、指輪を用意していたのです。
そして その日 みらいは、あったかくて 眩しい 素敵な夢を見ました。
ウェディングドレスを着た みらい。隣にいるのは もちろん――――――