蜜夜婚 ~付喪神の嫁御寮~ 6巻の感想です
蜜夜婚 ~付喪神の嫁御寮~ 6巻 大海 とむ 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください。
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ついに、本当の自分の気持ちを 伝え合えた、翠と白銀。
2人は これからも、ずっと一緒にいることを 諦めなくなったのです。
それが叶うか、約定は それを許すのか、まだ分からなくとも 幸せに満ち溢れています。
翠が嫁いで 1年になりました。白銀に愛され、とても美しくなった翠。
周りの人が、その美しさに 近付き難さを感じているほどです。
そんな自覚はない 翠だけど、想いが通じてからの 白銀の優しく甘い雰囲気には気づき、
嬉しく思うと同時に、もっと白銀に愛されてる自信を持ちたい、と思っています。
そんな中、ご婚儀から1年の記念に…と もののけ達から次々と届く品々。
しかし 借りを作りたくない相手もいるため、嫁御寮温泉にて 酒と宴で皆に喜んでもらうことになりました。
すると、翠が席を外している隙に、白銀へ近づき ベタベタと触れる、踊り女たちが……。
夫を ほかの女ごから守るのは、妻の仕事。翠は 威厳のある態度で、立派に仕事を果たします。
そして 白銀は、妬いた翠の いつもと違う物言いに、キュンときていたのでした
翠と白銀の 仲むつまじい様子は、もののけ達の間で「お似合い」だと 評判になっています。
とはいえ、2人が お互いを手放さない、と決めたことは 花嫁を娶る約定に反し、許されないのです。
だから このことは、2人の胸のうちのことだけにしよう と話していた翠と白銀。
しかし、かつて白銀がいた村の近くの湖の主 水神に呼び出され、そうも いかなくなってしまいました。
水神は 翠と白銀の結びつきが強すぎることを、良く思っていません。
大きな力を抱えている白銀の穢れと浄めが 上手く回ってくれないと、困るのです。
翠は、生涯 夫は白銀だけと決めていること、この先 白銀以外を夫にするつもりはないことを話します。
これまで、花嫁の人の世での幸せだけには こだわり続けてきた白銀の変化に、水神は 驚きました。
「…ああ そうだな 俺が自分に許したのだ 翠を誰にも渡したくないと思う気持ちを」
また「浄め」が必要になって、白銀が 他の花嫁を娶る姿を見なければいけないとしても、
それでもいい、分かっていて 白銀を好きになった、と翠は 水神に言います。
「わたしは 白銀さんだけのものでいたいし 白銀さんにも そう思っていてもらいたいです」
そして、現代の世で 再び花嫁を必要とするほど、穢れを負うことはない。いらぬ心配だ と話す白銀。
もし 翠への執着が原因で、穢れに染まり「浄め」を必要になったとしたら、
その時は 大人しく朽ち果てることを、白銀は 宣言するのです―――
白銀が 翠を護りたいと思うのと同じように、翠も 白銀を護りたいと思っていることが、
とても素敵だなぁ と感じました。翠は 美しいだけじゃなく、心が強い女性ですね。
でも、ひとり寝が寂しくて 白銀のぬくもりと匂いを恋しがっている翠は、
すっごく可愛らしくて キュンキュンします
ただ ラスト、翠と白銀を見ている鳥が 何か企んでいそう?で、ちょっと 気になる感じでしたね。
7巻では どんな展開になっていくのか、今から 楽しみです!!