ベツコミ10月号の柚木さんちの四兄弟。2話の感想です
柚木さんちの四兄弟。 第2話 藤沢 志月 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
今回の主役は 尊でしたね!! 湊より 11か月だけ上の、柚木家の 2番目のお兄ちゃん、尊。
尊も、年の近い弟がいることについて 複雑な気持ちを抱いていた時期が、実は あったんだなぁ。
昔から 対照的な性格をしている2人だから、お母さんが 湊から目が離せなかったのは、
仕方なかったのだと思います。湊は 年相応にヤンチャ、尊は 良い子すぎるほど良い子、ですもの。
それに、湊は もっと遅く生まれてくるはずだったらしい…という事情もあったとは。
『小さく生まれたためか 活発なイメージとは裏腹に 小さい頃は病弱で しょっちゅう高熱を出した
親は湊に かかりきり』
言葉にはしないけれど、尊は とても寂しい気持ちになっていたでしょうね……。
でも、この時から すでに、高校生の隼の存在が すごく大きかったと分かり、
ひとまわり年が離れた 長男の隼は、兄弟にとって やっぱり特別な人なんだろうなぁ、なんて思いました。
『同じ年なのに 幼稚園のクラスだって 一緒なのに どうして お兄ちゃんじゃなきゃ いけないんだ
どうしていつも ぼくばっかり 我慢しなくちゃいけないんだ…!!…』
尊の痛みに気づいてくれたのは やっぱり隼で、尊が涙を見せられるのも 隼だけ。
当時の尊も、本当に たくさん、隼に 助けられたのですね。
湊に ひどいことを言ってしまい、落ち込んでいる湊を 励ましてくれる隼の言葉には、
読んでいる こちらの胸にも響いてきて、ウルッとしちゃいました!
「でもきっと それは 尊に憧れてるからなんだよ
尊のこと 好きだから なんでも尊と同じように したいんだよ
でもできなくて どうしようもないから ああいう態度になっちゃうんじゃないのかな」
「そうなの……? 湊は ぼくみたいになりたいの…?」
「きっとな さっき おまえも言ってたろ? 俺みたいに できないって」
隼みたいな 素敵なお兄ちゃんがいるから、素晴らしいお手本のような存在が いてくれるから、
尊は 湊に、あんなに優しく できるのですね。
そして きっと今も、隼みたいな 理想のお兄ちゃん像に近づくため、頑張ってるのだとも 思います。
『もし ぼくが 隼お兄ちゃんのように やさしくなれたら 湊のお兄ちゃんになれたら―――』
『お兄ちゃんになれたら 湊はすごく かわいい』
「―――なんで 湊に やさしいかって? そんなの決まってる 湊が俺の 弟だからだよ」
「―――それに 湊がツンツンすればするほど 俺のことが好きなんだなーって ますますかわいいよ」
どんなに 年が近くても、優しい兄の尊に ヤンチャな弟の湊は、ずっと 敵わないんだろうな。
感動できて ほっこりする。今回は そんなお話でしたね
次回は どんなお話を読めるのか、とっても 楽しみです!!