王子様には毒がある。 30話 | 8巻 ネタバレにご注意ください

別冊フレンド6月号の王子様には毒がある。30話の感想です 

王子様には毒がある。 第三十話　柚月純 先生　著

ネタバレありの感想です！ ご注意ください！ 

 

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ネタバレ大丈夫ですか？

 

 

単行本派の方、まだ発売されていない 8巻の内容を書いていますので、ご注意ください。

 

 

 

 

助けに入ろうと現れた りずのことを「知らない」と嘘をつき、

不良の犬飼に「いーぜ 舎弟にしてやっても」なんて言ってしまう 颯太…。

まさか 本当に、颯太が 不良グループのボスになってしまうとは！？ 

違うでしょう？ 舎弟なんか 必要ないでしょ？ とは言えず、りずは 引き下がるしかなくて、

達海の「颯太兄ちゃんは昔から あーゆー人だったよ」という言葉に、反論もできませんね。

『颯太は あたしのために ずっと あたしのそばで　自分を抑えてガマンしてきたんだ』

『なのに あたしは　颯太を受け入れてあげられなかった

だから颯太は　あたしから離れていっちゃったんだ　そういうことだよね…？』

そうではない……。そうではない はずなのに……。

 

 

しかし、颯太という アイドルを失った学校内の、どよおおおん…とした お通夜状態、ひどいですね。

中でも いちばん辛気くさい、とマキちゃんに言われてしまっている りず。

これでは犬飼命名の「ナメクジ女」なんていう 不名誉な呼び名が、ピッタリって事になっちゃう……！

だけど、りずが落ち込んでしまうのは 当然ですものね…。

颯太ファンの女の子たちから、颯太がグレたのは りずのせいにされてしまうし。

こんな状況では 元気を出せるはずがありません。辛気くさくも なっちゃいますよ。

でも、りずの代わりに怒ってくれる マキちゃんと、明るく茶化してくれる さやかちゃん、

りずと颯太が別れたから 生き生きして、りずを庇ってくれた みゆちゃん。

頼もしい友人がいてくれて よかったですね！！ まぁ それぞれツッコミどころは満載ですが。

 

そして、怒りが収まらない 颯太ファンの女の子たちから、りずを守ってくれた 達海。

「とにかく ねーちゃんは何も悪くないから　オレは すぐそばで見てたから知ってる」

りずに 頼ってほしい。りずには 笑っていてほしい。達海の真っ直ぐな優しさに ドキドキしちゃいました 

しかし、遠くから 1人、りず達を 沈んだ目で眺めている颯太の気持ちを考えると、切なくなりますね。

学校には行っているけれど、授業には出ていないらしい 颯太―――

吾妻先生、颯太のことが心配で 気が気じゃないだろうなぁ……。

「…なに不良の真似事してるんだか　幼稚だな」

「…そうしとけば りずも怖がって近よってこないだろ」

「…達海くんに譲っても いいんだな」

いい訳ない！！！！ はずなのに、颯太は りずを諦めようと、必死になってしまってるのですね…。

 

 

颯太が突然 キャラ変してしまい、『七海くんを守り隊』の皆さんも かなりショックの様子……

かと思いきや、なかなかタフで 笑ってしまいました！ 順応性ありますね！

だけど たしかに、颯太が不良になったとしても なっていないとしても、

颯太が美少年であることは 変わりない！！ 造形の美しさは 変わらない！！

…だとしても りずちゃん、心配する方向が ズレてきてる？ なぜ スケバン颯子？ 

「あの ヘンな頭 颯太に何かしたら許さん―――っっ」

その「ヘンな頭」の犬飼が現れ、りずが 不良同士のケンカに巻き込まれてしまった時は、

すごくハラハラして 心配になりましたけど、やっぱり来てくれた！ 颯太が！ りずを助けに！ 

いつも必ず りずを守ってくれる、強くて カッコいい颯太。

しかし 今は、りずと向き合うと 戸惑ったような表情になってしまうし、

出てくる言葉は「危ねーから もうオレに近よるな」なんて、りずを悲しませるもので、

やっぱり 颯太の心は…、りずのそばを離れる という決意を固めてしまっているのですよね……。

 

「颯太　…早く 家に帰ってきてね　待ってるから」

りずの呼びかけに その時は何も答えてくれなかった颯太だけど、ちゃんと届いたと思います。

放課後、颯太の席で 颯太を待っているうちに、そのまま眠ってしまった りず―――

りずの髪をなでる 颯太は、りずへの 未練を見せていましたもの。

「ばか…　もう近よるなって言ったのに　こんなことされたら　あきらめきれなくなるだろ」

目を覚ました りずも、肩に掛けられた 颯太のマフラーから、颯太の ぬくもりを、

颯太の 本当の気持ちを、しっかり 感じ取ってくれていますね！！ 

『あたし… 颯太を　あきらめないでいて いい…？』

りずのことを 諦めようとしても、諦めきれていない颯太。そして、颯太を諦めたくない りず。

そんな2人が 離れてしまうなんて、絶対に ないはず。そう信じることができる 今回のラストでした。

一体この続きは どうなっていくのか、次号が待ち遠しいです！！！！