ベツコミ7月号のクイーンズ・クオリティ36話の感想です
クイーンズ・クオリティ 第36話 最富 キョウスケ 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 8巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
灯子さんは死んで……、弥太郎さんは消えて……、屋敷は燃えていて……
タカヤが 一番、混乱していても おかしくない状況だったのに、
駆けつけていた鉱一と睦さんへ 嘘をつかないといけなかったのは、本当に 辛かったと思います。
『2人ともここで殉職したと嘘をついた
遺言だと言って 鉱一と睦を強引に帰らせた そして2人が第2玄武門の前で 倒れてる玖太郎を保護した』
タカヤから明かされた 過去の真実。術がかけられていたという 記憶にない事実に、動揺する玖太郎…。
文が『ふゆちゃん』で 一緒に住んでいたことも、文を 好きだという気持ちも、絶対に伝えてはならない、
……とタカヤが 玖太郎に言っていたのは、玖太郎の術が解けないように、ということ???
すぐにでも、タカヤに 本当のことを確かめたかったはずの玖太郎ですけど、
タカヤの「自分以外に目を向けてやれ 男の子だろ」って言葉に ちゃんと耳を傾けられていて、
動揺していても 玖太郎は、ちゃんと文のことを見ることができて 安心しました。
玖太郎以上に 動揺して、自分を責めてしまう 文の姿――― とても 胸が痛んだけれど、
文を抱き締めてくれる 玖太郎が、強くなりたかったのは『大事なひとを護れるようになるため』だと、
しっかりと 思い出してくれていたので、本当に 心からホッとできます。
「……も ……申し訳ありません やっぱり わ わたしのせいですね
玖太郎さまから たいせつな お父さまを
私がいなければ お父さまや玖太郎さまや タカヤさまを 裏切るような あやまちは」
「ばかな事いうな 大丈夫だ 心配するな
おまえがそう考えてしまうのはわかる 俺は それでも おまえがここにいることが嬉しい
タカヤさんだって同じ気持ちだ 玄武のみんなだって そう言うよ
おまえがいるから あんな姿になっても俺は 父さんのことを信じられる」
玖太郎の 強さと温かさを感じたことで、青ざめていた文の表情は変わり、
ただ思いきり 涙を流せていることに、何だか 嬉しくなりました。
タカヤが言ってくれた通り、文も玖太郎も 悪くない。何かに無理やり巻き込まれてしまっただけ。
悪いのは、大事なことを伝えてくれない 大人の人たちだと話すタカヤは、
灯子さんや弥太郎さんを 信じていたからこそ、やり場のない怒りを抱えていたのですね…。
「…いや …裏切るわけがねんだ 弥太郎が あの時 ああ言うしかない事情があったんだ
そう信じてたけど それを裏付ける証拠なんか 何もなくて
こっそり自力で調べたくても 白虎は協力しねーし 下手打ったら玖太郎が死ぬとか 脅されてたし
一挙手一投足 ずっとおびえて
ふざけんなよ弥太郎 全部てめえのせいなんだよ 絶対ぶっ殺してやるつもりで 俺は聖地に来たんだ」
しかし、聖地は 死んでから行く場所。文でさえも、弥太郎の最期を 見ていない。見せなかった。
そんな「そーいう面倒くせーとこ」を「弥太郎らしい」と感じるタカヤは、
今も ずっと、弥太郎さんのことを 信じているし、慕っているのだろうなぁ と思いました。
突如として現れた 銀のうみへびですが、灯子さんとタカヤの力で あっという間に撃破…!! さすが!!
しかも、灯子さんは「銀のうみへび」について、よく知っているとは……。
「こいつはね そのムシ使いの子と同じように 弥太郎の心間にも 棲んでいたんだ
弥太郎は ムシ使いにはならなかったし 弥太郎自身も その存在に気づかなかった
でもずっと居たらしい それがわかったのは あの時だった 話をしよう」
『10年前 この屋敷で私が見た事だ』
今度は 灯子さんの口から、灯子さんが見た 10年前の真実が、明かされる展開となり 目が離せませんね。
銀のうみへびの正体は、30年前 白虎の地で、弥太郎が殺したはずの 兄だった男…!?
一体 どういうことなのか、次回が気になり過ぎます!!!!