Cookie (クッキー) 5月号の 僕の家においで Wedding 25話の感想です
僕の家においで Wedding 第25話 優木 なち 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
熱を出した瑠璃ちゃんの元へ向かおうとする 真野さんを、思わず 引き留めた 美玲―――
でも すぐに ハッとし、発言を訂正しようとする 美玲に対し、真野さんは「…わかった 行かない」と言います。
「ヘルパー雇うよう 頼んでみるし」
「こんな急なことに 無理に対応する必要はない」
『私は 自分の嫉妬という感情で』
『真野さんが背負っている責任を 放棄させて』
『私への配慮と優しさを 選ばせてしまった』
……
美玲は 自分を責め、そして 醜い感情を抱く自分に 嫌悪するようになってしまいました。
こんな私で 真野さんのそばにいるのは よくない……
そう考えずにはいられなくなり、『しばらく 自分の頭を冷やすためい 少しの間 実家に滞在させていただきます』『どうか1人の時間をください。』と 書き置きを残して マンションを出ていきます。
仕事から帰ってきて 書き置きを見つけた 真野さんは、その日のうちに 美玲の実家へ 駆けつけました。
玄関から出てきた 美玲に、「どうしても 不安で… 来てごめん………」と謝る 真野さん。
そんな真野さんに対し 美玲は――――――
「っ… ごめんなさい……」
「真野さんに 心配かけてしまうことは…… わかっていたのに…」
「あんな自分勝手な行動をしてしまうような私じゃ」
「真野さんの側には いられないって…」
「なんでっ 美玲ちゃんは 何も悪くないっ」
「あの時は 俺も 咄嗟に判断してしまったけど」
「もっとちゃんと 考えるべきだった…っ」
「せっかくの旅行だったのに 本当は俺だって 台無しにしたく…」
「そうじゃないです」
「旅行が中断になったことは たいしたことじゃありません」
「真野さんが 私だけのものじゃないことが」
「私は苦しくて堪らないんです」
美玲は 抱えている本音を、すべて 吐き出します。
真野さんが 相手の女性を愛し 情熱を捧げて、瑠璃ちゃんの存在ができたと思うと 辛くて 悔しくて 胸が張り裂けそう、と―――
『いつから』
『私は こんなに贅沢になってしまったんだろう』
『キラキラからは 程遠い自分が』
『こんな素敵な王子様と出会えただけで』
『奇跡だと思っていたのに』
『どうして』
『こんなに欲張りな感情まで もってしまったんだろう…』
……
過去を消すことはできないし 責任があるなら果たさなければいけない、そう自覚しているうえで 真野さんも、美玲に 本音を明かします。
自分でも最低だと思うくらい 美玲ちゃんのことしか頭にない、と。
「でも……」
「絶対に 離さないから」
「たとえどんなに 逃げたって」
「俺は どこまでも追いかける」
「永遠に 俺の妻として 側から離さないっ」
……
真野さんの愛に 心を打たれ、翌日 マンションへ帰ることにした 美玲。
誰かと比べて 苦しむ必要なんてない、比べるものなんて存在しないくらい 真野さんの心の中には 私しかいない…
そう 強く思い、もう一度 真野さんの側にいることを決めて――――――!?