蒼竜の側用人 8巻の感想です
蒼竜の側用人 8巻 千歳四季 先生 著
多少のネタバレが含まれますので ご注意ください。
ステラは 竜を人間にする実験の成功例だと、アデルに聞かされた ルクル。
体力無尽蔵で 怪力で 無邪気に遊び回る、人型に変身したステラのお世話は とっても大変です…。
でも、ルクルに よく懐いているステラは、脅えたりすることなく 楽しそうにしていて、遊び疲れたら 気持ちよさそうに寝てくれました。
眠るステラの姿は、まさに 人そのもの。
手と足は 大きく違いますが、外套を着れば ほとんど分からないほど、完成されているのです。
「…ステラ 変身の時 とっても痛がってました… 本当はユリウスも それぐらい 痛いんじゃないでしょうか…?」
不安がよぎる ルクルだけど、悩んでいても 仕方ない、やれることを 頑張る、と 前向きな気持ちでいました。
ところが、アデルを嫌い 脅えたステラは、宮殿の外へ 逃げ出してしまい―――!?
「蒼竜の側用人」第8巻、Renta!さんで お借りしてます!!
謎だった アデルの目的が明かされ、そして アデルの過去、今のアデルの気持ちが 判明し、
彼には 悪意がないこと、竜への愛が とても強いこと、ステラへの愛情は 誰より深いことが分かり、
ホッとして 嬉しい気持ちになりました。
ステラが ルフトからの追っ手に見つかってしまったことで、さらなる騒動へと 発展してしまうことになった訳ですが…、
それでも、何度 読み返しても、アデルが ステラを助けるシーンに グッときます……!!!!
すれ違っていたけれど 無事に和解できて、これから始まっていく アデルとステラの絆。
人と竜が 互いに 心から信頼し合い、共に生きていくことは 可能だという、大きな希望を感じました。
そして、心を許した相手には 尻尾を『くるん』とさせる 竜の仕草、キュートですね
アデルとステラの騒動が収束し 平和な時を過ごせている場面では、
ルクルが愛らしく思えて仕方ないユリウスの愛らしさに、キュンキュンしました!!
祝いの伝統衣装を着たルクルに ドキッとしちゃうユリウス、困ってる ユリウス、可愛すぎます
しかし、王という立場があるため『ずっと このままの関係でいて よいのだろうか―――…』と思ってしまう ユリウスの苦悩は、とても 切ないです…。
さらには アズファレオを乗っ取る者まで現れ、ユリウスが大事にしてきた国の未来が危ぶまれる事態になってしまい、
この巻 中盤からは、もう ハラハラしっぱなしでした。
それでも、どんなに困難な状況でも アズファレオのため 愛する人のため、
諦めず 立ち向かう、ルクルとユリウスの 絆の強さに、感動して ジーン……!!!!
緊迫の最終章に 突入し、一体この後 どのような展開になるのか 不安は大きいですが、
しかし きっと、孤独な少女と 呪われた竜は 幸せな未来を掴めると信じ、
同時発売の第9巻を じっくり読もうと思います!!