別冊マーガレット3月号の シンデレラ クロゼット 9話の感想です
シンデレラ クロゼット Stage.9 柳井 わかな 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
最近、毎晩 黒滝さんと電話をしている 春香。
キャンプの日以来 バイトでしか会えていないけど、幸せを感じています。
光に「さっさと くっつきなよ もー 何ぐずぐずしてんの?」と聞かれた 春香は……
「…正直 今の感じが 楽しい ってのも あるんだ」
「しかも 黒滝さんて すごく忙しくてさ 最近 また なんか新しいこと始めたみたいで」
「ふたりで会える時間 全然ないんだもん」
「……」
「そんなこと言って また先に のばして―――…」
この時 光は、春香の前で 初めてタバコを吸いました。
自分の気持ちを 押し殺し、春香の恋を「友達」として 応援します―――
黒滝さんに 頼まれ事をされた光は、渋々 引き受け、「光一」として 会っていました。
すると そこに 春香もやって来て、ついに黒滝さんは 自分が勘違いしていたことを知ります。
「からかったんだよ」
「はるかが あやしーチャラ男に ひっかっかってんじゃないかと思って 友達として 身辺調査してやろうと思ったのに」
「全然 気付かれないから どこまでいけるか 試したくなっちゃってさ」
「合格だよ まあ 鈍感すぎるけど」
「はるかも似たようなもんだし ふたり お似合いじゃん?」
そう言って 光が帰ってしまうと、春香は 黒滝さんに謝りました。
私の為に 光は嘘をついてくれたのだと思う、と…
「光 前に 女装する奴と つるんでる女なんて 印象悪くなるんじゃないかって 心配してくれたことあって…」
「も~ そんなこと しなくていいのに~ すいません!」
「いや はるかが謝ることじゃ…」
「…ふたりって 仲いいよな タイプ違うのに どうやって 仲よくなったの?」
「今日みたいなことです メイクとか」
「すごいんですよ 光の魔法は かかると すっごい自信がついて しかも 一時じゃない その後も ずっと続くんです」
「勇気が出せるようになる魔法なんです 光といると私 自分のこと 好きになれるんです」
「なのに私は 光にこんなことさせて きっと私が ふがいないから―――…」
「あの私 用事 思いついたので お先 失礼しますね」
「光のこと 怒らないで下さいね 大好きな友達なんです!」
……
春香は 頑張って、自分でメイクをして 髪をセットして、可愛い服を着て 光に会いに行きます。
すると、光は「…なんで? ひとりでやったの?」と 春香に問いかけました。
「光 ごめんね 嘘つかせて」
「私が頼りないせいで 心配させちゃったよね ありがとう」
「私 これから告白してくるね 黒滝さんに もう一回」
「だから その前に 光に報告しときたくて―――…」
「60点」
「ファンデ ぬりすぎ まゆ毛 かきすぎ その状態で行くつもり?」
「ホラ 来て しょーがないな」
「これが最後ですよ お姫様」
……
光に 手直しをしてもらっている 春香が、「なんか最初の時みたいだね」と 切り出します。
あの時は まだ少し 光のことが怖かったと、懐かしむように 話すのです。
「…だから 違うって はるかが思ってるような奴じゃないよ 本当は」
「嘘ついたのだって 男だって バレなきゃ はるかとあいつが付き合った後も 女友達の顔して 一緒にいられると思ったんだ」
「自分の為だよ ごめん」
「な… なんで? 黒滝さんと 付き合えても 付き合えなくても 私 光と一緒にいるよ?」
「友情より恋みたいなこと? 心配してたの? やだなー 光ってば!」
すると、光は 笑顔で「本当 お似合いだよ ふたり共」と言いました――――――
光の好きな人は 春香だと気づき、ムカツかせると分かっていても 謝る黒滝さんは、とても誠実な人だなぁ と思います。
そんな黒滝さんが 相手だから、光は「でも 王子様は お前だ 大事にしろよ 泣かせたら殺してやる」なんて言えたのですよね。
黒滝さんに「付き合おうか」と言われた 春香の返事は、もちろん……!?
次回 どのような展開になるのか、気になって仕方ありません!!!!