ベツコミ10月号のコールドゲーム 7話の感想です
コールドゲーム 第7話 和泉 かねよし 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください。
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 3巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
父王に可愛がられ、兄のヘンリーに甘えていた 幼い頃のアーサー。
母だけは アーサーに厳しく、自分の目の届かない所へ行っては駄目だと 言い聞かせます。
『亡くなった前妃が産んだのが 太子ヘンリーだ
この血統に申し分のない後継者がいたからこそ 父王は次の妃に 母マーガレットを選んだ
若さと美しさこそあるものの さして有力でもない貴族の娘
母にも思うところがあっただろうが 俺にとっては 優しい父と兄でしかない』
宮廷生活で 心を壊しがちだった母と、ずっと居るのは 息が詰まってしまうアーサーは、
化物が棲むと噂の 塔に忍び込み、鎖に繋がれた化物と 出会いました。
その男は、北の土地に棲む“服わぬ人々”の頭目だった 英雄、ヴァリー。
「おそろしく凶暴で 御しがたい化物だ 運よく捕らえたが 生きてあの塔を出すことは 決してないだろう」
しかし、彼は アーサーを殺さなかったのです。彼のところへ通い、心を通じ合わせようとする アーサー。
「おまえは ボクのドラゴンだ!」
アーサーとヴァリ―は 牢の中で、不思議な絆を深めていきます。
母に内緒で 塔に出入りできるようにと、アーサーに鍵を与えたのは 兄のヘンリーでした。
ヘンリーの言動に 不信感を抱いたヴァリーは、アーサーへ 実践向きの剣の技術を教えます。
『彼は俺の ドラゴンだった』『獰猛で』『人に服せず』
『けれど その見識は机上で語る教師などより よほど深く せまい宮廷を生きる俺に 外へ外へ
羽ばたく翼を 見せてくれた』
父王が亡くなり 兄のヘンリーが戴冠。宮廷は 大きく変わっていきました。
田舎の地に追い出される アーサーですが、兄の役に立つのなら と受け入れています。
『父王の死後 少数派ではあったが 俺を次の王にと推す勢力もあった だがそれは内乱のもとだ
その排除と同時に ヘンリーは新王としての足固めを急いでいた』
ヘンリーは S国の王女との結婚を控えており、アーサーは式に出るため 半年ぶりに宮廷に帰っていました。
そんな中、前国王陛下が死の直前 後継者の変更を司教に語ったらしい…という話を、
ヘンリーに切り出す スタンリー。ヘンリーは「… くだらん噂だね」と 否定します。
「だが 私の王位の正統性に 疑問を持っているようだ」
「そりゃあ 疑問は持ちます この噂を止めるのに どんなステキなお返し もらえるのかしらってね」
久しぶりに再会した、アーサーと ヴァリー。
アーサーは、ヴァリーを もっと環境のいいところに移送したいと考えていました。
そして、花嫁のカザリンが 王都に到着。アーサーは カザリンを怒らせてしまいます。
すると突然 笑い出したヘンリーは、カザリンに言いました。
「たとえば今 あなたに失礼な発言をした 私の弟 鞭打ちにでもしましょうか」
「ご安心を 弟をかばいそうな者達は もうほとんど残っていません
そこに あなたの家の力を加えれば 私達を阻む者はいません 思うがままに振る舞えるのですよ」
アーサーの前で 本性を現したヘンリーは、アーサーに ヴァリーの首を落としてくるよう命じるのです―――
予想外の展開で 驚きました!! アーサーの過去編、ですね…!!
大好きだった兄の 本当の顔を知って、抗えぬ現実を知って、
まだ 子どものアーサーは、ここから どんな運命を辿っていくことになるのでしょう?
ヴァリーの首を落とす……なんてこと、アーサーに してほしくありません。
果たして どうなっていくのか、次回 12月号8話が、とても 気になります!!!!