どうしようもない僕とキスしよう 10話 | 4巻ネタバレにご注意ください

2020年7月12日

プチコミック8月号のどうしようもない僕とキスしよう 10話の感想です

どうしようもない僕とキスしよう　第10話　北川みゆき先生　著

ネタバレありの感想ですので、ご注意ください！

ヒカリビールとマルケーズホテルのカクテルフェアがスタートし１週間、ＳＮＳで話題になっており評判は上々です。

企画の立ち上げから携わっており仕事が順調な蘇芳は素直に喜びつつも、藍の気持ちを手に入れられないことに苦悩する日々―――

最近の藍の様子がおかしいことにも気づいています。

急にひとり暮らしについて話を振った藍に、蘇芳は「ひとり暮らししたいの？」と尋ねたけれど、藍は答えません。

『宮野翠斗と――――――弟と　離れるって…ことか―――？』

『…それが様子がおかしい理由なのか』

『宮野の考えも悩みもわからないけど　オレに立ち入らせる気がないのはわかる』

『わかる　から』

『つき合う前と何も変わっていないことが　もどかしくてたまらない』

　　　……

ヒカリビール社内で藍と蘇芳が結婚する、という噂が流れていました。

付き合っていることは隠していないがその噂は違う、と部長相手にキッパリ否定する藍と蘇芳。

そんな最中、藍が仕事で大きなミスをしてしまいます。

同僚の女性たちに助けられ励まされ、結婚のお祝いまでされた藍は、彼女たちに笑顔で感謝しながらも…

「ありがとう　いってきます」

「あ　蘇芳くんと… つき合ってはいるけど結婚の噂はデマだから」

「―――あたし　誰とも結婚しないから」

　　　……

翠斗に呼び出され『basio』へ訪れた蘇芳は、“姉と別れてくれ” というようなことを言われるのではないかと思い、気を張っていました。

しかし、実際の話の内容はカクテルフェアの件だったのです。大変好評なので期間を延長することが決定した、という―――

もちろん嬉しい報告だけど、翠斗から「弊社に粘り強く営業をかけてくださったあなたの功績です」と称えられ、さっきまでの思い込みを恥じる蘇芳の心は複雑で……

『…顔が　上げられねー』

　　　……

タカオや渉も一緒にお祝いし飲んでいる時の会話で、翠斗がひとり暮らしを始めようとしていること、そしてそれを藍も聞いていることを、知った蘇芳。

姉さんはいつもどおり無反応だった、と翠斗は言うけれど―――

『バカ言うな』

『オレが何を言おうが　宮野の世界にあるのはただ　ただ――――――』

『弟とそれ以外』

『――――――いつか』

『諦めなければいつか　そばにいればいつか』

『気持ちが伝わるんじゃないかと思っていた　そんな“いつか”は』

『永遠に来るわけがない』

　…………

翠斗に負けたくない気持ちが一層強くなった蘇芳さんが、必死で探して選んだ武器は、藍と「他人」であること。

つまり、藍と結婚できること…　だったのですね。

蘇芳さんが翠斗に勝っているところは、本当にそこだけなのでしょうか？そんなことないのでは……。

たまたま会えた藍の叔母、三鈴さんへの挨拶で「結婚を前提におつき合いをしています」と勝手に宣言した蘇芳さんに対し、果たして藍はどのような反応をするのか、とても気になりますね。

そして、このことが翠斗の耳にも入ったら一体どうなってしまうの――――――？

次回第11話を早く読みたいです！！待ち遠しくて仕方ありません！！