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プチコミック10月号の どうしようもない僕とキスしよう 11話の感想です

どうしようもない僕とキスしよう 第11話 北川 みゆき 先生 著

ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!

お見合い相手の 友里に誘われて、彼女とデート中の 渉。

渉は 友里のことを、仕事熱心の聡明な女性で―――…なんて言葉が陳腐なほど 魅力的なパートナーだ、と思っています。

藍への想いを 必死で忘れようとしています……

『これで いい』

『先代達が ここまで築き上げた 朱鷺島グループ』

『さらに成長させるのが 僕の仕事だ』

『これで いいんだ』

   ……

初めてのデートで 友里の新たな一面を知り、ますます渉は 彼女のことを『魅力的』に感じていました。

それは 友里さんも 同じで――――――?

「思い出話は これくらいにして―――」

「今  朱鷺島さんは  私の体に 興味ありませんか?」

「私は あります  あなたの体  匂いも  どう動くのか」

熱いキスを交わした ふたり。しかし、渉は 一瞬、友里の顔が 藍に見えてしまい…

「―――すみません」
「朱鷺島さん…  初めて?」

「好き合った者同士がするものだ―――なんて考え方は」

「いいトシした男のくせに夢を見すぎだと …自分でも思います」

「あなたはとても魅力的だ 人としても 女性としても―――」

「なのに まだ  彼女を忘れられない 僕が悪いんです」

「忘れられる程度の気持ちだったんですか!?」
「…  …え?」

「私 言いましたよね お見合いした夜に あなたが誰を愛していようと 自由だと―――」

「朱鷺島さんとは逆に 私は 今まで寝た相手の誰のことも 好きになったことがない――――――」

「夫になる人が今さら誰を好きであろうと 私には関係ないから」

「だけど…」

「あなたと藍さんは ほかと違う 想い想われることを 羨ましく感じさせる――――――」

「ふたりの間に 絆みたいなものが あるからだと思います」

「藍さんを想う あなたに 惹かれてるんです」

「大事な気持ちは 忘れないでいい」

「それを抱えたままの 朱鷺島さんに  私は 選ばれたい」

『僕の人生イチ かっこいい告白に報いるために』

『僕ができることは』

『忘れることは できなくても』

『せめて未来のない想いに けじめをつけよう』

『とまどうだろうか 困るだろうか』

『――――――もう ずっと』

『ずっと ずっと 藍が好きだったんだって言おう』

   ……

渉から「大事な話があるんだ」というメッセージを受け取り 呼び出された藍は、約束の30分も前に来てくれました。

しかも、来る途中 ゲリラ豪雨に見舞われて びしょ濡れになっているのに、さも当然という顔で「トッキーの大事な話なら 飛んで駆けつけるわよ」と言ってくれたのです。

すると 胸がいっぱいになった様子で、渉は――――――

「……ずっと  ずっと言いたかったんだ」

「――――――藍」

「綺麗だ」

「藍は綺麗だ  本当に  君は綺麗だ」

「…  な  ? 何!? トッキー」

『これが せいいっぱいの告白』

『自分の けじめのために 君の困った顔は見たくない』

『きっとまだ 胸は痛むけど』

「ふたりの間に 絆みたいなものが あるからだと思います」
『僕はもう充分だ』
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